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青い旅人

16才のヒカルは国家機密情報部の重要な任務を任された。任務名コードネームゼロ。記憶の片隅に消えた歴史、青い民の生き残りを連れ帰る。そして物語の終盤で岐路に立たされる。任務を遂行できるのか。何が待ち受けているのか。ヒカルはまだ知らない。

ハヤテもまた事態があまりに突然過ぎて理解できない。

「ラーニャ?ところでなぜジャイロが一緒にいる。」

「こいつにも命を助けられたし私にはトゥーリに借りがある。それを返したい、理由なんてそれで十分だろう。」

吉貝が中に割って入った。

「事態はよく分からないが、ハルミテンと青い民にかかわりがあったとは、これは歴史を知る上で非常に興味深いことだ。テレサさん事態か落ち着いたらいろいろお聞かせいただきたい。とにかくトゥーリを探そう。実は私は、あなたを失ってからの彼を私はよく知っている。トゥーリはかつて私の親友だった。そして彼の研究こそが東の国を破滅に導いた。私も彼には一言言ってやりたいことがある。」

ジャイロは由貝の言葉を制した。

「気持ちは察するがトゥーリのいるアミュータウンは今や、彼の庭。こんなに大勢の人間が動いてはすぐに見つかってしまう。なによりも自分の身を守る事が出来ない人間は、足手まといだ。ここは少数で動く事を最優先したい。テレサお前も残れ。ここで役に立ちそうな人間は、若い二人ぐらいだ。」

テレサは静かに訴えた。

「彼を止める事ができるのは、世界でひとり私だけです。たとえどんなに危険でも私は行かなくてはならない。」

そのときヒカルの腕時計が鳴った。

「本国からだわ。帰還命令が下った。一端私は帰らなくてはいけない。こんな時にごめんなさい。」

「ちっ。」

ジャイロが舌打ちした。

「まあいいだろう。やみくもに事を急いても仕方ない。それなりの準備も必要だ。それに、もともと月食の日に作戦を決行するのがよいとも思っていた。暗闇の中なら、テレサのハードルも低くなるだろう。」

テレサはホットした。

「ではヒカルとハヤテ、俺とテレサで2週間後に再び落ちあおう。お前たちは万が一1月以上連絡がなければ、ルピナスのセネカにこれまでのことを伝えてくれ。きっと力になってくれるはずだ。頼む。」

一同は一端解散し、ヒカルはアリシパンへハヤテはルピナスへと各々帰国することにした。