これまで肌の糖化と老化に関する情報をいくつか紹介してきましたが、
今回は毛髪や爪の糖化についての話題です。


糖化はタンパク質と糖類が共存することによって起こる化学反応の一種です。
糖化反応は濃度や温度が高いほど、共存時間がながいほど進みます。
このため高血糖や加齢が糖化進展のリスクになります。

肌はカラダの組織は主にコラーゲンなどのタンパク質からできているので糖化します。
毛髪や爪も主にケラチンなどのタンパク質からできているので、肌と同様に糖化します。


少し古い論文ですが糖尿病患者さんの肌、爪、毛髪タンパク質の糖化レベルを
調査した結果が報告されているので紹介します。
(Sueki et al., J. Dermatol., 16, 103-110, 1989)


この調査では51名の糖尿病患者さんと20名の健常者の皮膚(角層)、爪、
毛髪中の糖化物(分解してフロシンとして測定)が調査されています。


結果は皮膚、爪、毛髪中の糖化物量と血糖管理指標の一種であるHbA1cに
相関性があり、爪の糖化物量と空腹時血糖値にも相関を示したと報告しています。
また糖尿病患者さんの血糖管理指標として爪の糖化物量測定の可能性を推定
しています。メモ


この論文は血糖値が毛髪や爪の糖化レベルに影響を与えていることを実際に
調べたデータであり、糖化による老化進展が肌と同様に毛髪や爪でも起こり
得ることを示していると思います。ビックリマーク


毛髪の糖化を避けるヘアケア製品は、既に資生堂プロフェッショナル(株)から
「プロシナジー」というブランド名でサロン向けのシャンプー、コンディショナーなどが
製品化されています。この製品にはシソの葉エキスが抗糖化成分として配合されて

います。抗糖化作用で切れ毛のない強い髪に改善するとのことです。

本シリーズのトリートメントシャンプーとトリートメントマスクは
i-Voceベストコスメ2009のヘアケア部門第2位 を受賞しています。


現在、糖化に着目したネイルケア製品はありませんが、

この論文で示されているように爪が血糖の影響を強く受けているのであれば、

今後ネイルケア対策の製品にも抗糖化成分が配合される可能性があると

思います。ラブラブ