ヒトは主に食物中の炭水化物を分解した糖類をエネルギー源にしているため、
生存期間の長さ(加齢)に伴うカラダの糖化を避けることができません。
糖化は特定の部位に起こるわけでなくタンパク質からできているカラダ全体で
起こります。しかし組織の代謝回転(ターンオーバー)が早い場合は、糖化物
やAGEsの蓄積を最小限に抑えることができます。![]()
ヒトの肌の最外層にある表皮は、通常28日でターンオーバーしているといわ
れています。しかしターンオーバーのリズムが乱れたり、再生する能力が衰え
てくると、古い皮膚(角質)が長期間剥れ落ちずに留まることになります。
お肌のコンディションが悪くなるのは、生活習慣の乱れによるターンオーバー
の悪化も原因の一つです。![]()
ターンオーバーを保ち、お肌を美しく保つために十分な栄養補給と休息が重要
であることは言うまでもありません。
お肌のコンディションが悪くなると、まず最初にハリの低下やクスミが現れます。
この現象には糖化が関与している可能性があります。
皮膚タンパク質が糖化すると、糖化物やAGEsが生成します。この過程で
タンパク質は黄化し、AGEsの生成に伴いタンパク質分子が架橋を形成して
クスミやハリ・弾力の低下を招くというものです。
実際にAGEsの一種であるCMLが表皮中に蓄積していることが近年確認さ
れています。(カネボウ化粧品プレスリリース, 2009/06/24)
CMLは架橋を形成するAGEsではありませんが、AGEsを蓄積しやすい
条件であることは、糖化による皮膚の黄化や架橋性のAGEsも生成している
可能性があります。![]()
さらに皮膚のターンオーバーや組織中で老化したタンパク質(異常タンパク)
の排泄にはプロテアソームとよばれる老化タンパク質分解酵素が存在します。
本来、プロテアソームは老化した異常タンパク質を選択的に分解するように
作用しているのですが、その活性は加齢と共に低下します。
プロテアソームの活性低下原因はまだ十分に解明されていませんが、
酵素自身が異常化しているのも一因と考えられています。
この異常化にはプロテアソーム自身の糖化が関与している可能性があります。![]()
このように肌の糖化は直接的なタンパク質の黄化だけでなく、
肌のターンオーバーを遅らせることによって老化タンパク質の蓄積を促進し、
結果的に肌のクスミやハリ・弾力の低下原因になっている可能性もあります。
普段から糖化しにくい生活習慣と抗糖化対策によって、健康で美しいお肌を
保ちたいものです。![]()