昨日、紹介した骨粗鬆症学会で講演されていた内容
についてのお話です。![]()
骨のAGEs研究に関する第一人者は、本日まで開催中の第11回日本骨粗鬆症学会会長で
成人病診療研究所
の白木正孝先生と東京慈恵医科大学・整形外科
の斎藤 充先生らです。
今回の学会では斎藤先生が「骨質関連マーカー(ホモシステイン、ペントシジン、eGFR)
を用いた治療薬の選択」と題して第1日目のランチョンセミナーで講演されていました。
斎藤先生らは骨のコラーゲン中に弾力性を維持に必要な生理的架橋「善玉架橋」とコラーゲン
を脆くしてしまう「悪玉架橋」
があることを実験的に証明されています。
そして悪玉架橋は糖化や酸化によってコラーゲン分子内のランダムな場所に起こり、骨質を
低下させる原因の1つになっているということです。![]()
実際に76~78歳の骨折患者では、悪玉架橋を作る原因物質である骨中AGEs(ペントシ
ジン)量が非骨折患者よりも多く、善玉架橋(リジルオキシダーゼ活性)も低下していたそう
です。骨質の維持には骨吸収によるコラーゲンの減少を抑制すると共にAGEs化を抑制する
ことが重要ですが、AGEs化を防ぐ薬がないのでビタミンなど抗酸化作用のある薬を上手く
使うことが重要であるとのお話でした。
またAGEsは加齢と共に蓄積するため、若いうちから糖化防止を心がけることが壮年期の
骨折リスクを低下させるポイントにであということも付け加えられました。![]()
斎藤先生は骨を「コンクリートの柱」、コラーゲン線維を「コンクリート柱中の鉄筋」、
糖化や酸化が起こりやすい条件を「海水」とした場合、海岸に建つ建物の老朽化が早い
原因を「コンクリート中の鉄筋が海水の影響で錆びて強度が無くなったため」として例え
られ、骨密度の低下だけでなく骨質低下が骨折リスクを増加させる現象として説明されて
いました。![]()
コラーゲンを守るのは美肌のためだけと思いがちです。
しかしコラーゲンは骨でも重要な役割を果たしています。
また骨粗鬆症はホルモン分泌の影響により女性に多い疾患ですが男性にも起こる
そうです。![]()
カラダの抗糖化がアンチエイジングに大きく貢献することは間違いないようです。![]()