クルーズ旅8日目、ロイヤルプリンセスはニュージーランド南島のポートチャマーズに入港しました。
朝の澄んだ空気の中、船を降りてバスに乗り込み、約20分の道のりを経てダニーデンへ向かいます。
最初に訪れたのは、世界一急な坂道として有名なボールドウィンズ・ストリート。
実際に歩いてみると、その勾配のきつさに驚かされました。上まで登りきると、振り返った景色は絶景と言われましたが、私もふくめてほとんどの方は登頂を放棄。なんと、登り切ると証明書ももらえるということで、誰も入手することができませんでした。
次に向かったのは、ダニーデン駅。ヨーロッパゴシック風の美しい建築が特徴で、歴史を感じさせる趣のある場所でした。
細かな装飾が施された外観や、内部のタイルのデザインはとても印象的です。
そして、この日のハイライトともいえるラーナック城へ。ニュージーランド唯一のお城とされるこの場所は、19世紀にスコットランド出身の実業家ウィリアム・ラーナックによって建てられました。
彼は政治家でもあり、裕福な銀行家でもありましたが、その生涯は決して幸福なものではなく、家族の不幸や事業の失敗に見舞われ、最終的には悲劇的な最期を迎えました。現在では修復され、観光名所として一般公開されています。館内には当時の豪華な調度品が並び、細部まで美しく装飾された部屋の数々が目を引きます。また、広大な庭園も見どころの一つで、色とりどりの花々や手入れの行き届いた緑が、訪れる人々を魅了します。
バスで移動中、ふと車窓から外を見ると、大きな白い歯が6本並んでいるのが目に入りました。これは「6本の巨大な歯のモニュメント」として知られ、地元の歯科医療団体が地域の健康意識を高めるために設置したものだそうです。
ダニーデンはニュージーランドの中でも教育と医療が発展している街のひとつであり、このユニークなオブジェは子どもたちに歯の大切さを伝えるためのシンボルでもあるのだとか。そのユーモラスな見た目に、思わず笑ってしまいました。
車窓からの風景もダニーデンならでは、海と山のコントラストが素晴らしいです。
観光を終え、お昼すぎには船に戻ることに。しかし、せっかくのダニーデン、もう少しゆっくり滞在できたらよかったと少し心残りが。ランチは船に戻ってからでしたが、フリータイムをもう少し増やし、現地のカフェやレストランで食事を楽しむ選択肢があってもよかったかもしれません。
とはいえ、短いながらも充実したダニーデン観光。次に訪れる機会があれば、今度はもっとゆっくり街歩きを楽しみたいと思います。
船に戻ると、ロイヤルプリンセスの巨大さを改めて実感しました。近くから見るその姿はまるで巨大な高層ビル。
その中でも特に目を引くのが「シーウォーク」です。写真の上に湾曲する形はそれで、外側へ突き出すようなデザインが特徴です。昨日歩いてみたのですが、ガラス張りの通路を歩くと、まるで海の上を歩いているような感覚に。足元の透明な床から見下ろすと、波がゆっくりと揺れ動いていて、まるで空中に浮かんでいるかのような不思議な気分を味わいました。


















