「台湾有事」安倍元首相が示した〝覚悟〟 政治家には国民を守る重い責任がある  | Gマークの「中今を生きる」ブログ

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まさに、
『戦争には勝者も敗者も存在せず、あるのは荒廃した国土と多くの人々の犠牲と悲しみである。』


であるからこそ、日本は戦争の出来る国になり、外敵からの侵略を抑止する必要がある。

台湾を力付くでも手に入れる!と言わず、尖閣諸島で毎日領海侵犯しないなら、抑止力は後でよい。

が、

ウクライナが、基地外プーチンの目論み通りに数日で降伏したなら、台湾も非常に危なかったし、日本も‥。

家族を愛し、故郷を愛する延長線上で日本を愛する私は、自衛隊以外の国民は足手まといと思っていたが、ウクライナの方々のように、戦う事は出来る。

国を守り、自衛隊を守る為に、戦う心の準備は出来ている。

私は、年に何度も靖国神社に参拝して、英霊に感謝し、日本を守っ下さるようお願いし、イザとなったら立ち上がる事を誓っている。


記事抜粋

「台湾有事」安倍元首相が示した〝覚悟〟 政治家には国民を守る重い責任がある 国家安全保障局を設立


夕刊フジ



国家安全保障局の設立に尽力した安倍元首相

【山下裕貴 目覚めよ日本】

中国の台湾侵攻作戦は、その遂行の過程でさまざまな事象が発生し、困難な事態が生起する。侵攻目的の達成を左右する最大の作戦は、上陸に続く地上作戦であり、海上補給作戦である。この段階で中国軍は大きな試練に見舞われるだろう。



米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は、2026年に中国が台湾に侵攻するとのシミュレーションを24回実施し、「侵攻作戦は失敗する」と報告書を出している。

報告書では「侵攻は最初の数時間で台湾の海空軍の大半を破壊する攻撃から開始され、中国海軍は台湾を包囲し、数万の中国軍兵士が海峡を渡る。

しかし、開戦と同時に米軍が介入し、台湾地上軍は上陸拠点の中国軍を急襲し、日本の自衛隊の支援を受けた米海軍が中国軍の上陸船団を撃沈し、ほぼすべてのシナリオで中国軍の侵攻は失敗する」と予測している。

この報告書には「政治的な意味」が込められていると考えたほうがよい。それは中国に対して、「どのような形であれ米国は軍事介入し、その結果中国軍の台湾侵攻はすべて失敗する。だから冒険はするな」とのメッセージを発する役割を担っている。

同時に、台湾に対して、「ウクライナ国民のように最後まで戦い抜け」と、日本に対しては、「犠牲をいとわずに米国とともに戦い、台湾海峡の平和を維持せよ」と伝えている。

戦線が膠着(こうちゃく)状態となり、侵攻した中国軍が海上補給を断たれ、撤退か降伏かの決断を強いられる状況に追い込まれれば、中国の習近平国家主席は「核の使用」を決断するだろう。それは台湾侵攻作戦に彼の政治生命がかかっており、失敗は許されないからである。最悪の場合には米中の核戦争にまで発展してしまう可能性がある。

私は以前、自衛隊高級幹部会同のレセプションの席上、安倍晋三首相(当時)に次のように質問した。

「総理の設立された国家安全保障局が、有事の司令塔として役立ちますね」

安倍首相は静かにこう答えられた。

「組織をつくっても使いこなせるかは政治家次第だ。その時の総理がいかに使うかだ。政治家の責任は重い」

「日本有事(台湾有事)」に、国民の生命と財産を守るために、いま何をしなければならないのか。防衛力を抜本的に強化し、抑止力を高めるとともに、政府は事態の推移を的確に読み取り、適切な状況判断に基づいて国民保護や防衛作戦の準備および、防衛作戦を行わなければならない。

もちろん有事が発生しないように、外交努力を最大限に行うことは論をまたない。

戦争には勝者も敗者も存在せず、あるのは荒廃した国土と多くの人々の犠牲と悲しみである。

■山下裕貴(やました・ひろたか) 1956年、宮崎県生まれ。79年、陸上自衛隊入隊。自衛隊沖縄地方協力本部長、東部方面総監部幕僚長、第三師団長、陸上幕僚副長、中部方面総監などの要職を歴任。特殊作戦群の創設にも関わる。2015年、陸将で退官。現在、千葉科学大学客員教授。新聞やテレビ、インターネット番組などで安全保障の解説を担当する。著書に『完全シミュレーション 台湾侵攻戦争』(講談社+α新書)、『オペレーション雷撃』(文藝春秋)。