鉄鋼業界の「ホットチャージ」 | イノベーションを科学する: フューチャーセンター、ゲームストーミング、サラサラの組織、事務局力、コミュニティ・オブ・プラクティス

鉄鋼業界の「ホットチャージ」

「ホットチャージ」という言葉をご存じだろうか?

鉄鋼業界では、鉄を作る各工程の間で、熱したものを冷まして、また熱するということをすれば、大きな無駄になる。熱したまま、次の工程にうまく受け渡し、そのまま加工をする。これを続けていくことを「ホットチャージ」と言うそうだ。

このメタファーは、事務局力を発揮する際の、「議論の熱」が冷めないうちに、次の「場」を作るという、ホットチャージ理論にできそうだ。一度さめてしまった熱をまた再加熱するためには、多大な労力と時間がかかる。だからこそ、フューチャーセンターで「その場でアウトプットを出す」ことがきわめて効率的なのである。

その一方で、「熱くなりすぎた議論」は、興奮を冷ますことでうまくいくこともある。フューチャーサーチという方法論では、一晩寝かして、翌日また続けて対話を行うところにミソがある。

いずれにしても、「ホットチャージ」でいくのか、「クールダウン」でいくのか、場の寒暖を考慮するのが、事務局力の要点になりそうである。