社会を変える「ヴァーチャルな事務局」を開く | イノベーションを科学する: フューチャーセンター、ゲームストーミング、サラサラの組織、事務局力、コミュニティ・オブ・プラクティス

社会を変える「ヴァーチャルな事務局」を開く

私たち一人ひとりは、自らの意志で社会を変えられるのだろうか

たとえば、「途上国の人たちの生活を改善する」ということは、国家や国連、世界銀行などが長期にわたり、必死にやってきても解決していない問題。こんな大きな問題に、立ち向かう勇気が、私たち一人ひとりに、どうやったら生まれるのだろうか?
もちろん、寄付をするとか、フェアトレード商品を買うとか、そういった小さな一歩も大きな意味があるだろう。しかし、そうしていても、大きな「有力感」(無力感の対語)を感じることは難しいと思う。

では、「裏方ほど!」で提起した、「事務局力」は、こういった大きな社会問題に対して、何か新しいアプローチがとれないのだろうか?―――それが、このところ私自身の個人的テーマとして、いつも頭の中にある問いだ。
「裏方ほど!」の中で、“社会を変える「ヴァーチャルな事務局」を開く”というアイデアを提示している。それは今、私自身の活動として、めざしていることの本質なのではないかと思う。

1. KDIというコンサルティング事業では、大企業の変革リーダーを集めて、「日本の未来」や「新たなイノベーション領域」について、つねにダイナミックな議論をしている。企業を超えた対話の場も活発に開いている。ビル
2. 国際大学GLOCOMというアカデミックな場では、プラカデミアサロンという、プライベートセクターとソーシャルセクターの人たちが本音で話し合う場をつくっている。学校
3. そして、これらの活動の内部のような、接点のような、あるいは大きく外れたところのような、いわば浮遊した領域で、今はコミュニティ・トレード事業を立ち上げられないかどうか、週末の度にフェアトレード・ショップを訪れたり、関係者と会ったりしている。走る人

こういう活動が、つながってくる感触を少しずつ感じ始めている。ぷつっと切れてしまうかもしれないが、たくさんの糸をたぐりよせていけば、どれかが引っ掛かって、スパイダーマンのように世界を変えられるかもしれない

コンサルティングの力を使って、大企業の長期戦略と、途上国でのビジネスの関係をつける。アカデミックな場を使って、CSRの新しいトレンドを発信する。そして、社会起業家たちとの人脈を使って、新しい発想でのビジネスモデルを構築する。そして、大企業も協力して、新しい社会イノベーションを皆で起こしていく。
その担い手となるヴァーチャルな事務局になれたら、こんなに嬉しいことはない。