前日は花輪線の十和田南駅で下車し近くの大湯温泉に宿泊。十和田南という駅、以前は十和田湖に向かう路線バスの発着で大いに賑わった駅ですが、現在は新幹線駅からの発着に変わって駅前ロータリーも寂しい限りです。
この駅の特徴は、勾配はさほどきつくないのにスイッチバックに今でもなっていること。Wikiによると、スイッチバックの折り返し点の先に鉱山で栄えた小坂があり、接続が計画されて青森駅のような形態になったとか。結局、小坂鉱山は自前で北の奥羽本線の大館まで小坂鉄道を敷設して旅客・貨物輸送を行い、南の十和田南駅での接続はかないませんでした。
ところで小坂鉄道といえば、2008年3月までDD13の三重連による濃硫酸のタンク車輸送と腕木式信号が有名でしたが、私は赤ブタが嫌いなので現役時代に行っていません。十和田南駅から路線バスで20分ほどですので、盛岡に向かって花輪線に再び乗る前に小坂鉱山跡に行ってみます。
①小坂鉱山事務所 明治38年に建築された大きな洋館
②保育園だった天使館から見る像
③日本最古級の芝居小屋 康楽館 明治43年に建てられ、現在でも演劇や歌舞伎が上演されている。
④NHKの朝ドラ「おちょやん」を思い出す客席。回り舞台も現役。
⑤康楽館の前の道にはのぼりがズラリ
⑥2009年に廃線となった小坂鉄道の小坂駅は、小坂レールパークに変身。
⑦構内にはラッセル車キ100やDD13、SL、気動車、寝台特急「あけぼの」客車等が展示されているが、冬季休業に入って観覧できず。
⑧町内に鉄道遺構は結構残っています。
⑨花輪線の十和田南駅 駅員さんが一生懸命に雪かき
⑩団体客が多かった頃の臨時改札口
⑪十和田南駅にある、世界遺産に登録された近くの大湯環状列石のレプリカ
⑫左の線路の盛岡方面からやって来た大館行普通列車
⑬スイッチバックで右の線路を下っていく。雪が激しくてAFがこの後に撃沈。
⑭盛岡行の普通列車に乗車。鹿角花輪駅に鎮座する8620の動輪。
⑮鹿角花輪駅での列車交換
⑯お山には雪がたっぷり積り、安比高原スキー場も翌27日(土)から部分開業。
⑰SL時代の拠点 盛岡機関区荒屋新町支区跡 扇形庫と転車台が残る
⑱雪の中の車窓風景は綺麗
⑲花輪線のサミットである安比高原駅に向かって快走するキハ110系
⑳以前は龍ヶ森駅と言われていた安比高原駅
㉑1971年9月まで花輪銀座とまで言われた8620三重連のメッカ。昔は冬はスキー客の乗降でも賑わったというが、現在は盛岡駅や花巻空港・大館能代空港からの路線バスにとって代わられた。
㉒安比高原駅から一駅先の松尾八幡平駅に着いたら雪は無くなっていた。区間距離も長いが、いかに標高差があり8620時代は苦難の連続であったか。
㉓オマケ 1971年9月30日に撮影した花輪線のさよならSL運転。これからの4枚は、お友達の菅ちゃんからの借り物です。
㉔お馴染み8620の三重連
㉕私はこの時行っていないので分からないのですが、㉔がカーブを回りこんでこれになったのでしょうか。
㉖鉄ちゃんで大混雑の龍ヶ森駅。背景の客車は、松尾鉱山鉄道から貰われてきたスキー客用の列車ホテルのようです。
その他の想い出の花輪線8620の写真はこちら。
1971.9 花輪線② | なつかしの鉄道写真館 (ameblo.jp)
1971.9 花輪線③ | なつかしの鉄道写真館 (ameblo.jp)
次回は、11月27日(土)の釜石線のSL銀河の撮り鉄の模様です。