英国を拠点に活動されていた作家で、研究者のマークス寿子先生が
お亡くなりになられたそうです。
享年88歳。
マークス先生は早稲田大学をご卒業されていて
私が英国に留学していた時に、とある記事用に
インタビューをさせていただいたことがあります。
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10年以上前の話になりますが、ロンドンのご自宅でお話を伺い
お土産に持参したワインを喜ばれていたことを思い出します。
当時は、エリザベス女王二世(故)のダイヤモンド・ジュビリーがあり
それにまつわる英国政治や社会について質問をさせていただきました。
英国王室の未来や議会の貴族院についてなど
英国に長く暮らしている先生からご意見を伺えたことは
一学生にとっては、何にも代えがたい大きな学びでしたね。
マークス先生は、マークス&スペンサーの共同創始者の孫に
あたる方と結婚され、日本人女性でありながら
英国貴族「マークス男爵夫人」となられました。
離婚はされましたが、Lady Marks of Broughtonという
儀礼称号は保持されていて、いただいた名刺にも
そのように記されていたことを記憶しています。
イギリスには階級制度が残っているので
フォーマルな場ではマークス先生が一番先に案内されるなど
特別対応がなされるそうです。
これまでの人生で、時々は著名人や超エリートに
お目にかかる(同じ場で空気を吸う程度)ことがあっても
貴族の方と直接一対一でお話を聞く機会はなかったので
非常に忘れがたい経験です。
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先生は、"The Lady Marks Charitable Trust"という
日英研究の促進を図るチャリティー組織の
chairを10年ほど前から務められていました。
このインタビューの後、
ロンドンでもう一度だけお目にかかり
それきりとなってしまったことが残念です。
ご生前のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表したいと思います。