先日のおでかけday記録です。友人とランチの予定があるので、午前中だけ。
 
おでかけとなると、朝から活動して、楽しいを詰め込みたくなります。まずは、台湾の朝ごはんが食べられるというお店へ。

 

 

台湾朝食の代表格が大集合した豪華セットを注文。

 

 

鹹豆漿(シエンドウジャン:台湾式豆乳スープ)は、見た目は濃厚そうだけど、味は豆乳そのままに近いダッシュお酢と醤油とラー油を入れてお好みの味に調整。
 
原味蛋餅(プレーンダンピン:台湾式クレープ)は、薄焼き卵が巻かれていた。綜合飯糰(ファントゥアン:台湾式総合おにぎり)は、ん、ジャリッ、砂糖が入っている?おにぎりには塩でしょという感覚なので、変な感じ。台湾カステラは、ふわふわっと甘くておいしい。
 
台湾へ行ったことはあるけれど、どれも食べたことのないものばかり。台湾の朝ごはんは、こんな感じなのかと台湾気分を味わえました。
 

では、目的地へ。

 

大阪の藤田美術館に行ってきたんです。なぜなら、藤田美術館で見たいものができたから指差しでも、今は展示されていないのです。展示されていないと分かっていながら、行っちゃったんです。

 

何が見たかったかというと、「藤田家雛人形」。毎年雛祭りの時期に1か月だけ公開される雛人形や雛道具のとても精巧なミニチュア。来年こそは絶対見に行くぞとリマインダーしました。

 

雛道具には、源氏物語の各場面が蒔絵で細密にあらわされているんです。極小なのに美しい蒔絵キラキラ

 

もうひとつ見たいものがあって、それは器に宇宙が広がる国宝の「曜変天目茶碗」。「曜変天目茶碗」は、日本に3つあって、そのうちのひとつを藤田美術館が所有しており、不定期で公開されていると知り、あー見に行きたい、でも今は公開時期じゃないから、大人しく待っていようと思っていたのです。

 

 

しかし、この美術館、それだけではないのです。学芸員の皆さまの展示の熱の入れようが半端ないのです。待ちきれない!今は、極小雛道具も曜変天目茶碗も展示されていないのですが、行っちゃおうとなったわけです。


藤田美術館の美術品は、明治時代の実業家である藤田傳三郎とその息子らによって収集されたもので、国の宝が海外へ流出するのを防ぐため、膨大な私財を投じて集められました。

 

 

スタイリッシュな外観とは反対に、この蔵のような重厚な扉が、展示室の入口です。どんな世界が待ち受けているのか期待が膨らみます。

受付や券売機はなくて、係員が立っていてキャッシュレス決済。ARTとは関係のないものを置かないこだわりだろうか。スマホで展示品の説明が聞けるQRコードもここで読み取ります。イヤホンはお忘れなく!鉄の扉の内側は、電波が入りずらくなるので、美術館のWi-Fiに切り替え。特別潜入捜査の気持ちになってきます。

 

中へ入ると、さらに大きな木の扉があって、その扉が開き、その先は薄暗く、文字が浮かびあがります。

 

 

美術品を「見る」ことに
特別な知識は必要ありません
色を 線を 形を 質感を
じっくり時間をかけて眺める
 

美術品について「きく」とその先が広がります

そのものの歴史 宿る美意識 それを愛した人々より深い感動がそこにあります
 

心が動いたことを誰かに「はなす」

感動はさらに強く心に刻まれ

はなした人とつながることが出来るでしょう

その一助となるために
先人たちが遺したカタチとココロを
守り伝えます
 

カタチとココロを未来へ

万人を受け入れてくれるような懐深い言葉に胸がジーン。じっくり見ますとも指差し

 

出だしから、藤田美術館の粋に心を掴まれます。

 

ようやく展示室へ。今は、秀吉と利休の特別展示が開催中。



「さてさて皆さまお茶会へどうぞお越しください」の『太閤北野大茶会高札 』お茶

 

作品の一部を紹介。展示品は全て撮影オッケーという太っ腹。私設ならでは?

 

『古芦屋春日野釜』

ひとつずつの作品に音声ガイドがついているのです。再生ボタンを押して聞ける。学芸員さんの声のようで、作品によって声が違う。この解説によって「茶釜」が「茶釜」で終わらない。

 

 

音声ガイドは、文字起こしもされていて、最後の右下に「うら」という文字が!

 

「うら」を押すと、「学芸員のうらばなし」が出てくるんですひらめきこちらは、音声はなし。

ひとりで鑑賞しているのに、ひとりじゃないみたい。学芸員さん達と一緒に鑑賞して、感想を言い合っている気分になる。これが、入り口でのメッセージ、「きく」「はなす」に関係しているんだろうなぁと、美術館の美術鑑賞を楽しんでほしいというホスピタリティに嬉しくなります。

 

説明がなかったら、気付かなかったであろう鎹(かすがい)

敢えての「わび」。深い。
 
『道安瀬戸黒茶碗』
桃山時代に美濃でつくられた茶碗で、千利休の長男が所有していたもの。



ろくろで形成し、あえて一部を手で歪めているというあんぐりこちらも敢えての「わび」?利休は、聚楽第の茶会で最初は黒楽茶碗を使用していたけれど、秀吉が黒い茶碗を嫌っていたから、秀吉が現れると別の瀬戸茶碗に取り替えたんだって。


以前、大阪城で金箔貼りの「黄金の茶室」を見た時、秀吉の人柄をよく表現しているなと印象的だったのですが、あれは組み立て式で、宮中での茶会の際にはその「黄金の茶室」を持ち込んで茶を献じたエピソードなど、おもしろエピソードが満載の解説パネルでした。


秀吉が自分が主役を演じるほど能楽が好きとは知りませんでした。能楽の衣装の展示もありました。


馬を飾る中国風の道具

 

どこにどれをどうやって使うんだろうというのが、分かりやすく展示されている指差し

すごく大人な雰囲気の美術館なんですけど、子どもでも分かりやすそうな解説がとことどころにあるんです。ドレスアップされたお馬さん、人は、いつの時代も宝飾品で着飾ることが好きなんだろうな。

 

『山水蒔絵手箱』銘『鹿苑寺』

化粧品や文房具等を収める箱

 

蒔絵にもこんなにも技法が色々あるんだぁと、

 

もう一度、じっくり立体具合や金の蒔かれた様子を見直してみる。

とても小さな差にも思えるような技法の違いが、活き活きとした表現の美しさに繋がっているんだろうなと、日本人の匠の技に関心するばかりです。

 

『金銅柄香炉』

僧侶が香りを仏に捧げるために用いる道具で、香を焚く火炉に柄がついたもの。

お寺で、あれは何の道具と疑問に思ったものが、ここで解き明かされる電球

 

 

柄の端に瓶型の重しが付属するものは、瓶鎮柄香炉と呼ばれる。バランスの問題?

 

『梨子地松藤蒔画香棚(なしじまつふじまきえこうだな)』

引き出しを開けると、香を聞くための諸道具が収められています。写真では分かりにくいですが、道具がちっちゃくてかわいい。

 

精巧な作りキューン

 

『巣革猿手莨入(すがわさるでたばこいれ)』

刻み煙草を収納するためので、根付(ねつけ)で帯に挟んで使用する。

袋は金唐革(きんからかわ)と呼ばれる素材で、革の上に金属箔を貼り、プレスされることで凹凸のある模様があらわれるそう。よく見ると猿(?)のお顔が。


金唐革は、ヨーロッパで生産され、東インド会社によって日本にもたらされた高級輸入品キラキラ金唐革、世界を旅してやってきますびっくりマーク

 

根付は木彫りで、僧侶に化けた狐である白蔵主。どれどれ、お顔をまじまじと拝見。額がガラスにぶつかる。確かに狐。絵本から飛び出してきたみたい。

 

『香引出』

香木名が書かれた引出に、香木片が入った香包が入っています。

細かく仕分けしてきっちり整理するのが好きなので、惹かれます。家が綺麗とは別ですが。引出を開けて、香ってみたい照れ

 

展示数自体は、多くないのですが、全ての作品に音声ガイドが付いているので、自ずとゆっくりじっくり鑑賞でき、全て聞いたら2時間弱といったところかな。



展示室を出ると、これまた素敵な空間飛び出すハート窓から見えるのは、絵画ではなく庭園の緑。

 

 そしてこの窓の扉のずっしり感。

 

ここは京都?と思わせるようなお庭が見えます。

 

美術館には、畳の休憩できる場所があるんです。誰も休憩していないけど。そして、手前に写っている椅子と机は、夏休み中、子ども自習室として利用していいのです。おしゃれ空間なのに、土地柄(都会)でしょうか、子どもは誰もいません。近所にあったらいいのになぁ。広〜い庭園も無料解放しているしね。

 

館内にカフェもあって一服したいのですが、お団子とのセットメニューのみで、ランチが控えているので、やめておきました。

 

茶釜で淹れてくれるお抹茶です。次回は、いただきたい。

藤田美術館は、約3ヶ月毎に展示品が変わるので、再訪したいです。

 

午後は、友人と芦屋の一軒家を改装したレストランへ。

 

気を遣わずに何でも話せる友人に感謝。

芦屋のインター幼稚園の入園金100万円の話に目が点になっていましたあんぐり