ヤマモモ(カバー画像)が地面を赤く染める季節にさくらんぼ


最近、TVerで見られる韓国ドラマ「恋愛体質」にはまっていて、韓国では本当にあんなにもチキンを食べるんだ!デリバリーのホットグがやたらとおいしそう!チャミスルあそこまで飲むんだ!とストーリーだけでなく、韓国のお食事事情も楽しめます。


ドラマの影響で、家で、チャミスル片手にプルコギとトッポギとキムチを堪能し、韓国気分を味わっていました。この前は、平壌冷麺が出てきて、食べた後はちょっと物足りないかなと思っても、寝る前にまた食べたいと思い出すのが平壌冷麺らしく、神戸に平壌冷麺で気になっていたお店があるので今度行ってみよーっと。


ドラマは、恋愛体質というタイトルから想像されるものとはちょっと違って、30代の女性の生き方を描いているコメディありつつ、時に涙しちゃう(1回だけど)、派手じゃないけどそれがいい登場人物のことがどんどん好きになっちゃうドラマです。


では本題へ。先日、再び京都へ大人の遠足です。目的は、京都駅から程近い江戸時代「島原」と呼ばれた花街の面影巡り。その近辺で気になっていた場所も合わせて訪問。


昔々、胡麻を擦るところから担々麺を作ったことがあって、その時に大量の胡麻を擦っていたら油が出てきて、これが胡麻油か!とちょっとした感動があって、司馬遼太郎氏の「菜の花の沖」を読んでから菜の花に親しみを感じるようになり、菜種油を自分で搾って作ってみたいと思った時に知った油専門店「西川油店」。


ここ西川油店には、菜種油作りに使われた古い道具が展示されていて、プチ博物館のようになっているのです。


店内に入るとお店の人はいなくて、お店の奥からアコースティックギターをじゃんじゃか弾く音が聞こえてくる。絶え間なく熱心に弾いている様子で、私は店内を見物。これは呼ばないと、出てこないのかな。


しばらくすると、常連さんが来て店主を呼び、ギターは止まり、店主登場。


店主は、気さくな方で、菜種油から京都のことまで色々お話してくださり、近所の人と喋っている感覚にニコニコ


御灯明油が売られていて京都っぽい。菜種油らしく、食用も可能だそう。

白口、中口、純正の3種類の胡麻油の香りを嗅がせてもらいました。白口は、ほとんど匂いはせず、私達がよく知る香ばしい胡麻油の香りは焙煎することによって生まれている。胡麻油のおすすめの使い方は、卵かけご飯にかけたり、厚揚げを焼いたりだそう。


大正時代までは、ここのお店で作っていたのだけど、今はインドネシアから輸入された胡麻油だそう。あまり聞かれたくないことを聞いてしまったかも。でも、正直に話してくれて誠実さが伝わってくる。


両端からクサビを入れて杭で打つとサオが下がって油が出る昔の製法。


行商の桶

油が染み込み使いこまれた様子が分かります。


油を搾ったかすは肥料にいいらしい。

お店の前の通り名は、「油小路通」。通り名や町名で、昔反映していた商売が分かるのは、想像が広がっちゃうグッ


お店自体に興味があって訪問したけれど、そこで地元の人と話すのも楽しいなぁピンク音符


次は、いつか行かなきゃと思っていた西本願寺のすぐ傍にある和菓子屋「亀屋陸奥」へ指差し

このお店の名物は、織田信長の石山本願寺の合戦において、米不足に陥った時、門信徒の兵糧代わりとして草案された「松風」という小麦粉と砂糖と白味噌と麦芽飴から作られた焼き菓子。


司馬遼太郎氏が、産経新聞京都支部で働いていた時、宗教部担当で、西本願寺に出向くことは日常茶飯事。その時に、お店で松風が焼かれているのを見て、その由来を知り、歴史が博物館のショーケースの中でなく、ここに生きていると感銘を受けたそう。


松風は、司馬遼太郎氏の小説の中にも出てきます。


もちろん松風を購入。

口へ運ぶと、一瞬、白味噌と思われる私はあまり好みではない、人によっては香ばしいと思うような匂いがする。白味噌のお味噌汁は大好きだけど、お菓子に用いるのが好みでないよう。パイナップルは好きだけど、酢豚に入れるのは嫌みたいな。


ずっしりと重い食べ応え。もっちりとも、もっさりとも違う。じゅわぁとしっかり甘いんだけど、甘すぎまでいかず、腹持ちがとても良さそうで、これは戦の携帯食に適していそう。今まであまり味わったことのない食感で、素朴なおいしさの松風でした。


この松風、生地を一晩寝かせて自然発酵させ、作るのに最低でも1週間かかるそう。原料の酵母や麹菌、昔のままの建物の麹菌が発酵のお手伝いをしているらしく、それが独特の食感を生み出すのかも。


歩いていると、龍谷大学が目に飛び込んできました。お隣に龍谷大学の母体の西本願寺があるのでね。龍谷大学って、仏教系大学なのに洋風建築?!洋風建築っぽいんだけど、完全に洋風ではないような、何とも不思議でインパクトのある建物。



完全に洋風建築ではなく、ところどころに和風建築が混じっているのです。


あとで調べると、「擬洋風建築」といわれ、日本に完全に洋風建築が定着する前の和洋折衷を取り入れざるを得なかった頃の建築だそう。


石の柱に見えても、実は木材に石を貼っていたり、装飾に菊や桐など和風のデザインが多用されていたり。建物の裏側には、お寺の本堂に倣って、窓がないというこだわりも。


仏教系大学なのになぜ洋風という疑問が浮かびあがってきます。


明治維新による神仏分離や廃仏毀釈の中、西本願寺のトップは若手僧侶をヨーロッパへ派遣し、最新の教育制度を取り入れ、仏教を近代化させるための象徴としてこの洋風建築を建てたんだってびっくり


仏教の近代化、、一瞬、違和感を感じるような気もするけれど、仏教を衰退させないための前衛的な本気の姿勢が伺えます。歴史の流れを肌でバシバシ感じられる、それが京都を好きな理由のひとつだな。


龍谷大学の北黌(ほっこう)

アーチ型の窓が印象的。


まばゆいぐらい色鮮やかな西本願寺の唐門を見て、先へ進むと台所門の立派な「なまこ壁」。

次から次へと物珍しく、もう歩いているだけで楽しいですひらめき音符


さてさて、島原大門に着きました。



遊郭の営業形態には、「居稼ぎ制」と「送り込み制」と2種類あって、「居稼ぎ制」は遊女の寝泊まりする建物とお客を取る建物が同じ住み込み、「送り込み制」は遊女が寝泊まりする建物(置屋)と、送り込まれる先の、宴が催されたり客が泊まったりする座敷のある建物(揚屋)が、別のタイプ。


京都島原は、江戸の吉原のような遊女を抱えた「居稼ぎ制」の遊郭ではなく、太夫や芸妓を外部の「置屋」から招き、「揚屋」で歌舞音曲の遊宴を行いました。


島原は当初はその土地を隔離するため塀で囲まれ、入り口は大門のみでしたが、後に西の大門も設けられました。1842年以降は、土塀や堀もなくなり、老若男女の誰でも出入りができるようになりました。


今も現役の「置屋」輪違屋


昔、揚屋だった「角屋」へ。完全予約制で、時間が決まっていてガイドツアーのようになっています。


玄関

柱には、新撰組の刀傷笑い


角屋は、つけ払いが基本だけど、新撰組は隊員が申告せずにどんどん遊宴し、莫大な請求になり、払えない時があり、新撰組だけは、つけ払い禁止になり、都度払いになったそう。そのことに腹を立てた新撰組の隊員が暴れてできた刀傷だとか。


新撰組の芹沢鴨が暗殺される日、最後に飲んでいたのが、ここ角屋なのです。土方歳三らが芹沢鴨を泥酔させた宴会です。


芹沢鴨が最後に宴会をしていたお部屋


泥酔した芹沢鴨は、駕籠に乗って八木亭に戻り、暗殺されます。駕籠は、それ自体で数十キロの重さがあったそうダッシュ


暗殺の日、八木亭で芹沢鴨達の帰りを待っていたのは芹沢鴨の愛妾・お梅、輪違屋の糸里、桔梗屋の吉栄。


輪違屋とは、先ほど見た置屋だ。歴史の舞台がここにあり、暗殺の日の様子が目に浮かぶ。



1階は台所と住居と宴会場、2階は宴会場になっています。



玄関をくぐると、まずは、刀を預けるのだけど、ここでも新撰組は、自分達は警護が仕事だからと預けなかったとそう。


角屋自体、本来新撰組が来られる場所ではない超高級料亭だけど、見廻りをしなければいけないという理由で出入りしていたらしい。新撰組のオラオラぶりが分かるエピソードがいっぱい爆笑


刀掛け


刀箪笥


台所では、八方と呼ばれる菜種油で灯す灯りがあり、紐で高さを調整できる。


2階の贅を尽くした部屋は、細部にまでこだわっており、それぞれの部屋で趣きが異なる大人のテーマパークのような感じ?


「扇の間」は、天井、欄間、引手と至るところが扇だったり、「青貝の間」は、螺鈿細工が散りばめられていたり、窓ガラスにオランダ製ぎあまんが使われていたり。


夜は日中のように明るくなるくらい灯りを照らしたから、煤の量が半端なく、壁や天井が真っ黒になっていって、せっかくの襖絵などが真っ黒になっている。

2階は撮影禁止ですが、1階は撮影可。


蝋燭で煌々と照らされた煌びやかな世界があったのだろう。


角屋は、一時期取り壊しの話が出てたのだけど、西郷隆盛が角屋を訪れ、足を洗ったたらいが残っていたから取り壊しの話がなくなったのだとか。西郷どんパワー!


角屋は、公開期間やガイドツアーの時間が決まっているのでご注意を。ガイドは、1階約30分、2階約30分です。


見どころ満載の角屋ガイドツアーでした。


そろそろランチタイム。きんせ旅館のカフェに行こうと決めていた。きんせ旅館は、もともとは置屋だった。


中に入ると、これまた和洋折衷で、ステンドグラスが素敵なんだけど、床の泰山タイルもいい味出しているんです。


泰山タイル、ひとつとして同じものがなくて、遊び心がある。


カフェは「幸せな結婚」の舞台にもなったよ。




口コミで、「ベーグルはそんなに好きな方でないけれど、ここのベーグルはおいしかった」とあったけれど、同感。食事のメニューは、色々な種類のベーグルオンリー。小ぶりのベーグルで、外がカリッザクッとしていて九条葱のクリームチーズときのこのマリネがいい感じ。


泰山タイルが、かわいくていっぱい写真を撮ってしまった。




京都は歩いているだけで、こういう風景に出会える

歴史が詰まった京都、飽きません。


この日の午後、急遽友人とお茶ならぬワインすることになり、神戸へ。

娘と同級生の娘がいる友人で、お互いまぁまぁ教育熱心なんだけど(私は、娘が高校に入って一気に手を引いた感あり。問題集買っていたのはどこの誰?)、お互い思うように育たないねぇ(意欲的に勉強しないよね)と、望まないことはするよね(持ち物やSNS関係など)と、共感しまくりで、たくさん喋って、エネルギー充電しましたニコニコ飛び出すハート