京都下鴨神社の糺の森で行われた流鏑馬神事を見に行ってきました。馬に乗って走りながら、弓矢を的に命中ってそんなことは本当に可能なのかとこの目で一度見てみたいと思っていました。


京都へ向かう阪急電車には、追加料金なしで土日祝に走っている観光列車があります。時間がちょうどよかったので乗ることに。

始発は、梅田駅で、私達は10分前くらいにホームに着いたのですが、既に人が並んでいました。まぁ、GWですからね。席を選ぶことまではできませんでしたが、座ることはできました。2回目なので冷静ですが、初めて乗った時は、丸い窓や箱庭、簾の日除など観光列車の遊び心にテンションが上がりました。今回、人が多かったので、写真は昔のもの(娘とお友達)です。



たまたま乗ってきた会社員が、鞄を置こうとしたら「網棚がない」と言っていて、本当だ。利便性より外観重視の観光列車?ちょっとデザインを変えるだけで、ワクワクさせられるアイデアは乙です。


河原町に到着後、高島屋でお弁当を購入。昔、京都に移り住んだ頃、初めて鯖寿司を頂いたのですが、その時の鯖寿司の肉厚さが物凄くて、保存食と思えないような鯖の美味しさに驚きました。鯖の内臓を取って塩を詰めて、若狭から鯖街道を通って京都へ運ばれたという先人の知恵と伝統が詰まった料理は好きなので、その後も、たまに鯖寿司を頂くのですが、最初に感動した鯖寿司を超えられないのです。でも、最初の鯖寿司のお店が分からない。

デパ地下には、色々なお店の鯖寿司が売っているので物色。


京鯖寿司と言えば、「いづう」が有名。


今回は人気だけど食べたことのない「鯖街道花折」が売っていたので、購入しようと思ったら、お店の人に「こちらは切れていないので、家で切ってお召し上がりください」と告げられます凝視
さすがに丸かじりは避けたいので、今回は、「菊乃井」の鯖寿司を購入してみました。

竹皮で包まれており、可愛いのですが、ややこぶりでした。


鴨川を渡って京阪電車に乗り換えます。


下鴨神社の糺の森へは、11時20分頃到着。

夏には蛍が現れる清流が流れており、マイナスイオンが降り注ぐような新緑は、歩いていて心地よいですニコニコ


流鏑馬には、有料拝観席があります。流鏑馬保存会の会員(一口3000円)になって拝観席の案内状を頂く方法と拝観席の当日券を購入する方法です。他には、旅行会社のツアーに申し込むなど。

案内状は、こちら。

流鏑馬保存会の会費は、如何なる理由があっても返金一切不可で、流鏑馬神事は雨天決行。大雨だったらどうしようと思いましたが、当日は晴天!

流鏑馬神事は13時開始で、拝観席の受付は12時開始ですが、受付に既に行列ができていました。有料観覧席は、3列パイプ椅子が並んでいて、どこに座るかは、関係者やツアーの席は先に確保されていて、それ以外の空いている席で受付を済ませ人から先着順です。読売ツアー、阪神友の会、下鴨神社などの名札が目に入ってきました。

当日券の売り場にも長蛇の列ができており、購入と受付の2度、行列に並ぶ必要があるので、事前に流鏑馬保存会員になる方が見やすい席に座りやすくなると思います。

流鏑馬は、馬に乗って走りながら3つの的を順に射っていきますが、3つ目の的のを狙う時が、馬の速度が最も速く、席も人気があります。

2つ目と3つ目の的の前の席は、関係者などでほぼ埋まっていました。というわけで、我が家は1の的狙い。

行列の人数的に最前列は無理かなと思っていたのですが、人の好みは様々で、1と2の的の間で両方見たい(おそらく)という人もいて、幸運にも最前列がまだ空いていました。受付でもらえる名前を書いた紙を貼り付けて、始まるまでの間、下鴨神社を散策。


13時、流鏑馬神事が始まり、平安時代の公家や武家の装束をまとった射手達が、行ったり来たり。

ゆっくりな進行ですが、儀式や平安装束などを説明するアナウンスがあるので、飽きません。席の近くに源氏物語通の人がいて、「光る君へ」の話題となり、紫式部と藤原道長は、同時代に生きたけれど幼少期に接点があったという史実はないのに(諸説ありますよね)、あそこまでの恋愛モードはやりすぎだというような話をしていて、私もちょっとやりすぎと思っていたので、ひっそりと同感キメてる


いよいよ流鏑馬が始まります。1つ目の的でも、馬がパカッパカッと走り始めたら、射手が「インヨー(陰陽)」と発し、射るまで一瞬の出来事です。猛スピードびっくりマークあっという間びっくりマーク



的に当たると杉の板がパーンッと割れる音が爽快に鳴り響きます。当たると観客が、「おおーー!!」とどよめき、外れると小さく「あぁー」と静まり、射手にこの声は聞こえているのかな。聞こえているなら、外れたらプレッシャーですよね。集中で聞こえないのかな。心なしか、命中している射手の掛け声は大きく力強く自信にみなぎっているように聞こえるから不思議です。

2つ目の的までに矢を取って射る用意。馬に落ちないように乗りながら、的を狙うって、一瞬の油断も許されない凄まじい集中力と思います。

馬に乗りながら、姿勢が全くぶれずに射る姿は、とても勇ましいですし、間近で見ると緊張感と迫力がありました。後で、馬と行進している射手の姿を見ると、小柄な人もいましたが、馬上に乗る姿は、気迫のオーラからか決して小柄には感じませんでした。女性の射手や外国人の射手もいました。5人ずつ、4組の射手がいて、合計20回人の射手がいます。

いいものを見させてもらったな。娘も迫力に興奮していましたニコニコ

ほんの少し雰囲気をどうぞ。

馬が速すぎて、射った後の射手をカメラで追うことはできませんダッシュカメラと肉眼、同時に見ることも難しいです。三脚とカメラを持って行ったので、カメラは三脚に任せてしっかり目で見れたので良かったです。


流鏑馬の練習では、回転木馬を使用するそうです。確かに毎回乗馬しながらだと大変そうですが、回転木馬とは古典的でびっくりしました。流鏑馬自体が伝統行事なので、考えてみれば驚くことではないと思いますが、昔の武士はどうやって練習していたんだろう。


予定では、3時半までとなっていましたが、3時頃終了。手際良く進んだのかな。

鴨川を散策。懐かしい鴨川デルタ。

汗が吹き出る暑さだったので、娘は迷いなく鴨川に足をつけていました。


出町柳にある「ふたば」という豆大福が有名なお店に立ち寄ってみるとここも行列。20年前も人気はありましたが、今とは人気が桁違い。SNSによる効果は絶大ですね。十数メートル先に臨時販売所があり、そこならさほど並ばず購入できるということで、そちらで豆大福やちまき、よもぎ餅などをお土産に購入しました。

もうすぐこどもの日なのでちまき。ちまきの味自体は素朴ですが、こんな包み方されたら惹かれる。どれも美味しかったです。

少しバスに乗ってから寺町通りをお店を覗きながらぷらぷら。気になっていた末廣寿司の鯖寿司は、売り切れでした赤ちゃん泣き


お洒落なお店が増えて見るには楽しいですが、ワイン一杯1000円以上や(有名どころの)お茶が一杯1200円以上など、敢えてここで一休みしなくてもいっかとインバウンド価格に尻込みしてしまいましたあせるそれでもお茶屋さんは、賑わっていました。

内藤廣氏が手掛けたむくり屋根が特徴の鳩居堂を拝見。


鋼を剥き出しにさせた天井。京都の繊細さを表現しているのだとか。

幾何学模様の整列が圧巻な印象。


三条大橋にあるスタバで一服。ここのスタバは、床があるのでおな気分。

風が気持ちよくて、鴨川を歩く人達も楽しげで、GW気分を感じました。

三条大橋が、修繕されて綺麗になっていました。以前の方が味があって良かったけれど、安全のため仕方ありませんね。

お決まりで池田屋事件の時についたのではないかと言われる刀痕をチェック。


三条大橋西詰にある弥次さん喜多さん像。旅行好きの私にとっては旅仲間の気分。

本当はまぁまぁハレンチ要素の多い話と知らずに、娘が子どもの頃、めっちゃ推してました。くもん出版の東海道道中膝栗毛は、子どももオッケーOK笑えますにっこり


その後、本能寺に寄ったり、京都でわざわざ行かなくてもよいのだけど、娘とゆっくり買い物する機会がなかなかないので、ロフトで娘の文房具を買ったり、鴨川で休憩したり。


鴨川では、かわいらしい小動物を見かけました。何だろう?

後で調べたら、ヌートリアという特定外来生物のよう。


夕飯は、予約していた我が家の定番、焼肉屋さん弘へ行きました。京都らしい粋な入口。


残念ながら予約の時点で納涼床は満席だったので、店内で。2階席は初めてで、案内されると鴨川が見える席でいい感じ。
すぐに真っ暗になったけど。ライトアップされた三条大橋が見えました。



和牛ユッケが美味しすぎましたよだれ私も娘も焼肉よりユッケ派。

GWの京都、人混みで疲れましたが、一度見たかったので、行く価値ありでしたOK