今日、5月18日はオーストラリアでは総選挙の投票日です。日本人の私には投票権はないので、高見の見物を決め込んでいるところです。オーストラリアはアメリカのような完全な二大政党制ではなく、複数の政党が存在するのですが、主な政党である自由党(保守連合)と労働党の二政党が政権を争うという二大政党制に限りなく近い構図です。今回の選挙は、首相を選ぶ選挙でもあるわけで、野党の労働党が勝てば6年ぶりに労働党の首相が誕生することになります。
このポスターは与党である自由党のもので、野党の党首であるBill Shorten(ビル・ショーテン)さんを揶揄したものです。というのは、Billはショーテンさんの名前ですが、”法案”という意味があるのです。ですからこの文章は「この法案を通せばオーストラリアは破産してしまう」と訳せるのですが、「ビル・ショーテンさんを首相にすればオーストラリアが破産するのでそれはできないよ」という意味もあるのです。ダジャレの遊び心がある文句で、なかなか面白いでしょう。
私はオーストラリアの政治にはほとんど関心がない、というか難しいのでよく分からないというのが実情ですが、有権者はこんな感じで誰に投票するかを決めているのではないでしょうか。政権がどちらの党にいってもそんなに大きな違いはない、ということだと思います。
”権力は腐敗する”というのは、どの社会でも言えることで、日本の政治でも同じことでしょう。