オーストラリアの夏はブッシュファイアーとよばれる火事が発生しますが、先週末の日曜日(11月15日)に発生したブッシュファイアーは数日間燃え続け大きな被害を生みました。原因は落雷によるもので、ほぼ同時に8箇所から発火したのですから、手のつけようがありませんでした。




場所はパースの南東約700kmのエスペランスという人口が14000人の町から約50km北部です。この一帯は大麦や小麦の穀倉地帯で、今回の火事で収穫間際の穀物が一瞬にして灰になったのですから農家の心痛が察せられます。(この地区では穀物の収穫は11月末から12月です)
この新聞の見出し"Generations of hard work wiped out"(数世代に渡る苦労が水の泡)とありますが、農家の人は再建に向けて厳しい現実と向かい合う必要があります。保険はかかっているでしょうが、保険は損失の全額をカバーすることはないそうです。






焼けた面積は1500平方キロ以上ということですが、東京都の面積が約2200平方キロなので、かなりの面積です。ただし、焼失した家や建物の数が5~6軒と報道されていたので、この地区の人口密度の低さを示しています。








日本でもそうでしょうが、小さな町や村に住む人々の団結は強いものなので、今回災害にあった農家の人たちもその地区の人々と共に農場再建を目指すことでしょう。それに、オージーの女性は強いので、夫を叱咤激励して一緒に再建に努力すると思いますよ。