ヤジにもいろいろ

ヤジ（野次）は聞いて楽しいものですが、なかにはそうでないものもあります。

先日、オーストラリアで人気のスポーツ、footy（フッティーといい、ラグビーとサッカーを足して２で割ったようなゲーム）の試合中のヤジが問題になりました。



ヤジは試合の観戦者からこの新聞記事に写っているアダムさんに対するものです。オーストラリアの先住民アボリジニの血が入っているアダムさんは以前から挑発的な態度のために観戦者からブーイングを受けていたようです。






そのヤジは、"Get back to the zoo"（動物園に戻れ）で、これは風貌が猿に似ているアダムさんをからかったものです。このヤジが人種差別だというので問題になったのです。

そのヤジった人は警備員により球場から退場させられたそうです。アダムさんも怒りのためか、後日の数試合を棄権しました。










幸いな事にこの漫画のような悲惨な状況は回避され、アダムさんはその後試合に復帰し挑発的な態度はしなくなり、観客も彼に対するブーイングをやめたようです。
ヤジはユーモアがあり、聞いて楽しくなるものに限りますね。