最近、Cane toads(ケーントッド)と呼ばれる体内に毒を持っているカエルがパースに密航したのが見つかり、話題になりました。
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ケーントッドは70年ほど前に海外からオーストラリアに持ち込まれた外来種で、皮膚から毒素を出すことから、これを食べたヘビ、ワニ、トカゲ、鳥などが死亡するための生態系の破壊が問題になっているのです。
オーストラリアの北部は完全にケーントッドに制覇されたようで、ブリスベンに住む知人によると彼の庭や公道でも日常的に見る事ができるそうです。そして現在は南下しつつあり、パースやシドニーなどへの侵略も時間の問題とのことです。

今回は北部で生産されるマンゴーに紛れてパースに入って来た9匹が捕まったわけです。何しろ膨大な数の卵を生むそうですから、一組でもつがいがパースに入って卵を生み出すと、それらの駆除はほぼ不可能になるとのことです。


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このケーントッドが日本に入るかもしれないので、日本の通関や検疫は気をつけていただきたいものです。というのは、red back(レッド バック)という、日本ではセアカゴケグモと呼ばれるオーストラリアの毒蜘蛛はオーストラリアからの輸入品にまぎれて入り、現在日本でかなりの場所で生育しているという前例がありますからね。