数週間前、パースの新聞にこんな記事が載りました。
写真のカップルが数ヶ月前、6000ドル以上(約60万円)の価値があるブレスレットを無くしました。
数か月経っても出てこないのであきらめていたところ、ある人(Aさん)からブレスレットを持っていると連絡がありました。
Aさんは数か月前にブレスレットを教会の駐車場で拾い警察に届けました。警察は持ち主を探すことができず、2か月後にそのブレスレットはAさんの所有物になりました。
(オーストラリアでは紛失物は2カ月で拾った人の物になるようです)
Aさんはブレスレットの裏側に刻印してある製造番号から持ち主(写真の二人)を探しだしました。そして二人にこんなことを言ったのです。
”このブレスレットを返してもいいけど、価値の半分の額(3000ドルで約30万円)を報酬として欲しい。そして、そのお金はブレスレットを紛失したと保険会社に言ってそこからもらえばいい”と。
(紛失物が出てきたのに保険金が出るかどうかはよく分かりませんが、無くしたことにして保険金を出させるつもりだったのでしょうか)
持ち主の二人は対応に困って、新聞社にこの話を持ち込んだのでしょうが、驚いたことにこのAさんは、牧師ということが分かったのです。
この牧師さんの説教はきっとこんな感じでしょうね。
この事が新聞やテレビで公になると、この牧師に対する批判があいつぎました。彼の教会の壁や看板に落書きされました。そこで、その牧師さんは、自分の非を認め、ブレスレットを持ち主に無償で返還したのです。
牧師も人間です、間違えることもあるということでしょうか。