シャークはオーストラリア近海にうようよい泳いてはいますが、人間を襲ういわゆるシャークアタックはめったにありません。5~6年前のデータだったと記憶していますが、オーストラリア全土での過去50年間でシャークアタックによる死亡は53名でした。一年に一人が犠牲になるということです。
ところが最近西豪州でのシャークアタックが増えており、過去13カ月で4人もの人がシャークアタックで命を落としています。
(西豪州の新聞記事で過去のシャークアタック犠牲者の写真が載っています)
原因はビーチで遊ぶ人が増えたこととシャークの数が増えたからではないかという人がいますが、はっきりした原因は分かっていません。シャークの餌食ともなりえるhumpback whale(ザトウクジラ)が年間約10%の割りで増えているのですが、そのためにシャークの数が増えた、という人もいます。もしもそうなら日本の捕鯨船にザトウクジラの漁を再開してもらう必要があるかもしれませんが、まずそれはないでしょうね。
海岸に防護ネットの設置も検討されているようですが、これは費用が高く、すでに東部で実施済みで効果が少ないことが分かっています。ということで、いまのところは運を天に任せて海に入るしかないようですが、こんなのはどうでしょうか?