オーストラリアにはいぜんとして難民(ボートピープル)が押し寄せていますが、多くは難民収容所があるインド洋上のクリスマス島にたどり着きます。(太平洋のキリバス共和国にもクリスマス島がありますが、別の島です)


先日も100名以上の難民を乗せた船が2艘クリスマス島に着いたのですが、その船の船長はオーストラリア海域付近でその船を下船して別の船で自国(インドネシア)に帰ったのです。というのは船長は、旅券を持たない難民をオーストラリアに連れてきたことに対して罰せられるからです。



オーストラリア・パース在住漫画家のブログ-75

まさかここまで多くの難民船がオーストラリアに向かってはいないでしょう。それで、船長がいなくなった船はどうするのかというと、オーストラリアの海上保安に無線かなにかで連絡して保護してもらうのです。


何年か前に、インドネシアの難民船の船長が”ちょっとオーストラリアに休暇に行く”というくらいの気楽な気持ちで難民をオーストラリアに連れて来るということを聞いたことがあります。オーストラリアで捕まると、刑務所かどこかで一定期間の刑期を過ごすのでしょうが、それが母国での生活よりも快適だということです。

最近は難民が増えてきたので船長に対する罰が厳しくなってきたのでしょうね。