「カラオケ行かない?」


そう、3人はカラオケカラオケ が大好き。


カラオケに行ったのが23:30。


もちろん、このままこの日は朝までカラオケだった。




(そんなこともあったなー)


ちなつは思い出しながら、

記憶はそれから2年後に進む。


そう、それはつい昨年の4月だった。


青山 健二との
運命的な再会をしてしまったのだった。


3年前、名刺を渡されたまま、ちなつは連絡を取るべきか
どうするべきか迷ったまま、
月日は流れていた。


それでも、ちなつの中には彼のあの素敵なまなざしが
はっきりと残っていた。



それはトラベルジャパン社への
営業へ行った時のことだった。


ここの会社とは特に大きな取引もなく、
いつもコンペで負けていたのだが
担当者の嘉藤さんとは
ある程度会話もざっくばらんにできる関係にはなっていた。


いつもは嘉藤さんと二人で
打ち合わせをするのだが、
その日はなぜか彼の横にもう一つコーヒーが
置いてあった。


前の打ち合わせの時から
その日は嘉藤さんの上司を紹介したいと
言っていたのを思い出した。



っさんばかりに囲まれていたのに、、、


「かっこいい青年音譜


怒りの沸点も一瞬で冷めてしまった。


なんて単純な私目


ただかなり強く踏まれてしまったので、


彼も相当心配している様子。


彼は営業で急いでいるようで、


名刺を渡して申し訳なさそうに去っていった。


名前は青山健二。


青山との出会いが実は大きなものだったとは、


このときちなつは知る由も無かった。


その運命的な再会はまだずっと先のことである。


さーそんなこんなで結局遅れてしまった商談は、


やっぱりというか、当然というか、うまくいかず、


「時間って重要だよな~」と初心に返りながら


会社に帰った。


良いこと言えば、爽やかな青年と出会えたことぐらいで、


今日はイマイチだったなーと思って、私は同僚を誘い、


銀座のよくいくダイニングバー「ソガワ」に向かった。


28歳の私と、後輩の田中進(26歳)、今田麻希子(27歳)、


3人でくだらない話と会社の悪口とで盛り上がっていた。


そんなにお酒の強くない3人は、


意味もなくお祝いをする傾向がありチョキ


シャンパン(グラン・ヴァン・シニャチュール)を嗜み、


完全にご機嫌だった。


現在23:15


ちょっと落ち着いた頃、


麻希子がこんなことを言い出した。




そう、ちなつは思い出していた。



3年前のあの出来事を・・・



3年前もちなつは、動かない列車に悩まされていた。

ただ、季節は今とは違う8月の真夏。



8月の、しかもくそ暑い日に止まる列車の中で過ごすのは最悪である。


たったの2~3分が20分にも30分にも感じられる。

待っている間に汗がダラダラ流れてきて、かばんにハンカチをしまう時間もないほどだ。

しかも周りは中年のおっさんばかり。。。



(ちなつ)『ああ、私は今この瞬間、ほんとに最悪な時間をすごしてるわ。

      クライアントとの商談に遅れそうだし、汗はかくし、おまけになんだか臭いし!』



と心の中でつぶやいているうちに、列車は動き出した。

しかし、、、



ちなつ:『ギャッ!痛~い!』



ちなつは誰かに足を思い切り踏まれてしまった。



さっきまでの停車時間に怒りの沸点が上がっていたので、自分の足を踏んだ人間を鬼の形相でにらんだ。


しかし、次の瞬間、ちなつは目を丸くして驚いた!



なんとそこには・・・・・!

(つづく)