2007年 5月11日(金) 9:00a.m.

いつも少し早めに出勤するちなつは
次の日もいつものように、朝早めに起きて出勤。


早速持ち帰ったパソコンを開いてメールをチェックすると

案の定、青山健二からのメールが届いていた

ココカラ--------------------------------------------

from:青山健二トラベルジャパン

件名:Re:ご連絡ありがとうございます。

本文:

株式会社スロープコミュニケーションズ
竹本 ちなつ様

お世話になっております。
トラベルジャパンの青山でございます。

先日は弊社ブースにお立ち寄りいただき
ありがとうございました。


弊社嘉藤とのご面識があるとのことですが
わたくしの部署とは若干異なりますので、
ぜひ改めてお話お聞かせいただければと思っております。

つきましては
下記にご都合いかがでしょうか?

5月14日(月)13時~
5月15日(火)15時~

上記以外でご都合いい日時がございましたら
ご連絡いただければと思います。

よろしくお願いいたします。

トラベルジャパン:青山

----------------------------------------ココマデ

(はぁーやっぱり覚えてないか・・・。そりゃそうだ)

でも会える日まで近い

青山健二に会える日はそこだと

来週早々の5月14日(月)13時~で会うことにした



週末も月曜日の再会が楽しみで楽しみで仕方なかった。


そして

5月14日(月)

ついに再会の日が。

最初電車で足を踏まれたのが3年前。
そして昨年にばったりトラベルジャパン内のビルでぶつかった。

胸をわくわくさせながら
商談室に通され、青山健二を待った。

青山「トントン」

ちなつ席を立つ

胸が高鳴る

(彼は私の顔を思い出してくれるだろうか。二回の運命的な再会を思い出してくれるだろうか)

一人の男性が自分の前にノートを抱えて入ってきた。



ダウン
ダウン
ダウン






・・・・・・・・・・・・・・・・沈黙・・・・・・・・・・・・・・・・・・


違う・・・・・・ドクロ



全く違う。
顔も体型も全部。。。

そういえば・・よくよく思い出すと

3年前もらった名刺ちゃんと見てないけど、
トラベルジャパンのじゃなかった気がする。。。

ただ、去年ぶつかった人は間違いなくあの電車の人。

ってことはこのビルの中にはいるんだ。

(相当ショック・・・昨日からのドキドキを返せ・・)

青山健二(トラベルジャパン勤務以下T))とは
とりあえずは新しい取引は始められそう。


青山健二との再会はしたけど、
期待の再会にはならなかった。

目的の青山健二(以下H)との再会は
もう少しだけ後。


しかし実は、
このトラベルジャパンの青山健二(T)とも
実はすごいつながりがあることを
このときちなつはまだ知る由もなかった。



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【登場人物のおさらい】


竹本ちなつ・・・広告代理店『スロープコミュニケーションズ』で営業勤務 28歳 主人公

青山健二(H)・・・3年前に電車でであった青年。まだ謎多し。

青山健二(T)・・・トラベルジャパンに勤務する。エキスポにて連絡をもらう。

田中進・・・ちなつの会社後輩で26歳。飲み仲間。

今田麻希子・・・ちなつの会社後輩で27歳。飲み仲間。

嘉藤氏・・・トラベルジャパン社の担当者。ちなつに好意。

上司A・・・トラベルジャパン社の嘉藤氏の上司。


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メールはこんな風に送ってみた。


-------------------------メールここから------------------------

From:竹本@スロープコミュニケーションズ

件名:ご連絡ありがとうございます。

本文:
トラベルジャパン株式会社
青山 健二 様


ご連絡ありがとうございます。

スロープコミュニケーションズの竹本です。


先日の博覧会でも多少お話させて頂きましたが、

現在貴社の嘉藤様とお取引をさせて頂いております。


再度のご挨拶と、新たなビジネスの可能性について

お話しできたらと思います。


来週ですと比較的空いておりますので、

是非お時間頂ければと思います。


よろしくお願いします。


スロープコミュニケーションズ竹本


----------------------------メールここまで------------------------



嘉藤さんとの取引に限界を感じていた自分。


青山さんと1対1で話をしたい自分。


未来予想図に向かって走り出したい自分。



様々な自分が手を動かした結果だろう。



そんなとき、ふと大学生時代に好きだった

銀色夏生さんの詩を思い出した。




「こんなに長い幸福の不在」


きっともうすぐに、


たのしいたのしいしあわせがやってくるにちがいない。


だって、こんなにも長い幸福の不在。


僕はもう長い間、ひとりぼっちだった。


みんなの、たのしそうな顔をみてても、


じっとがまんしてたんだ。


あんいなウソのなぐさめを求めたりしなかったから、


ああ、なんて長い長いトンネルの中。


けれど、僕は信じる。


たぶん。信じる 信じる 信じる


きっとすぐに、しあわせが、


僕用のが、きちんと、りっぱに、


かがやかしくやってくると。



なんか運任せな気もするんだけど、

とても心が安らぐ詩だった。


と安らいでいるうちに眠くなってきた。


明日から(もう今日だけど)の新しい1年に

期待しながら・・・


・・・


ぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅ





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【登場人物のおさらい】


竹本ちなつ・・・広告代理店『スロープコミュニケーションズ』で営業勤務 28歳 主人公

青山健二・・・3年前に電車でであった青年。まだ謎多し。

田中進・・・ちなつの会社後輩で26歳。飲み仲間。

今田麻希子・・・ちなつの会社後輩で27歳。飲み仲間。

嘉藤氏・・・トラベルジャパン社の担当者。ちなつに好意。

上司A・・・トラベルジャパン社の嘉藤氏の上司。


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こんなメールの文面だった。

-------------------------メールここから------------------------

From:青山健二@トラベルジャパン

件名:先日はありがとうございました。

本文:
スロープコミュニケーションズ
竹本 ちなつ様


お世話になります。
トラベルジャパンの青山でございます。

先日は『トラベル博覧会2007』にて弊社のブースにお立ち寄りいただき
誠にありがとうございました。

竹本様のほかにもたくさんのお客様に来ていただき、弊社ブースは
『トラベル博覧会』出展以来、もっとも賑わいを見せた年になりました。

これもひとえに竹本様のおかげです。
ありがとうございました!

まずはご来場の御礼まで。
今後ともよろしくお願いいたします。

■□■□□□□
トラベルジャパン株式会社
青山 健二

----------------------------メールここまで------------------------


『おおおおお、そうだった。』



実は先週末に、ちなつは仕事の関係で『トラベル博覧会2007』に行って、トラベルジャパンの

ブースに立ち寄っていたのである。


(ここ最近、すっかり物忘れが激しくなってる。ああ、これも忙しさと年齢のせいかな・・・)



狂喜乱舞してみたものの、業務メールだったというこの結末。

喜ぶだけ損だったわーなんつっても、青山健二との接点が持てたことに素直に喜ぶちなつだった。




『でも、待てよ。』



接点ができても、むこうは121メールじゃなくて、一斉配信で送信してきてるし、
たぶんちなつのことは覚えていない。

でもこちらからコンタクトしたらひょっとしたら思い出してくれるかもしれない。


そんな葛藤という感情の振り子の中で迷うちなつ。
考えれば考えるほど、仕事は手につかなくなり、頭の中をある想いがぐるぐる回ってしまう。

(人って何かをやろうとするとき、最良の自体と最悪の事態を想定しがちである。
 めったにないことはめったにないのにも関わらず。)





『よし!』



何かを思い立ったちなつは、おもむろに返信メールを書き始めた・・・


(つづく)









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【登場人物のおさらい】


竹本ちなつ・・・広告代理店『スロープコミュニケーションズ』で営業勤務 28歳 主人公

青山健二・・・3年前に電車でであった青年。まだ謎多し。

田中進・・・ちなつの会社後輩で26歳。飲み仲間。

今田麻希子・・・ちなつの会社後輩で27歳。飲み仲間。

嘉藤氏・・・トラベルジャパン社の担当者。ちなつに好意。

上司A・・・トラベルジャパン社の嘉藤氏の上司。


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