5月14日(月)21:00

ちなつは
今日まであったことを一から二人に話した。


今田/田中:
「ありえない。ってかそんな話聞いてしまったら
自分の中でのありえない話なんて何にも出てないですよ。」

二人はあっけにとられていた。

そりゃ無理もない。


ちなつの前に現れた同姓同名の男
青山健二

三年前の好青年、一年前のトラベルジャパンでぶつかった青山、
そしてエキスポで出会った青山

その二人が実は自分の知らないとこで
しかも国境を越えたとこで時間をともに過ごしていた。


(なんかホントもう何がなんだかわかんない)


ちなつ:
「あたし一回占い師にでも会いにいこうかな」

さりげなく出た言葉だった。


麻希子:
「ちなつさんあたしいいとこ知ってますよっ。今週末一緒行きましょうよ」

そう麻希子は占い大好きなのだ。

毎朝、モーニングテレビの占いを必ずチェックし
一喜一憂するくらいだ。


ちなつ;
「ホント??じゃあ行っちゃおうかな」


もはやちなつ一人では、
何をどうしたらいいのか
何を信じたらいいのか
わからなくなっていたのだ。

占いなどお金を払ってまでして
自分のことをあーだこーだいわれるなんてばかばかしいっ

そう昔言っていたちなつが決断した
選択なんだから相当困惑しているのは間違いない。

麻希子はそう思いながら占い師は
何ていうのだろうと考えていた。

傍らで、ちなつは期待をしていた。

(青山(H)に会える日は近い。
青山(T)さんから早く飲み会に誘われないかな。)

やはり最初に出会った青山(H)に
運命を感じていたのだった。

そんなもの思いにふけってる時だった。


田中:
「あー!!僕もありえない話思い出しました!」


ちなつと麻希子が占いの話で盛り上がっていた間、
田中はある出来事を思い出していた。


ここからしばらくは田中進のお話。


ちなつが後に占い師から受ける占いが
進の話とリンクするとは誰も知らず。。


月曜の夜から長い一週間が始まろうとしていた。

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【登場人物のおさらい】

竹本ちなつ・・・広告代理店『スロープコミュニケーションズ』で営業勤務 28歳 主人公
青山健二(H)・・・3年前に電車でであった青年。1年前にもばったりぶつかる。
          青山(T) とは面識あり。まだ謎多し。
青山健二(T)・・・トラベルジャパンに勤務する。エキスポにて連絡をもらう。
田中進・・・ちなつの会社後輩で26歳。飲み仲間。
今田麻希子・・・ちなつの会社後輩で27歳。飲み仲間。
嘉藤氏・・・トラベルジャパン社の担当者。ちなつに好意。
上司A・・・トラベルジャパン社の嘉藤氏の上司。

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青山(T):「お時間大丈夫ですか?」


ちなつ:「私はまだ大丈夫ですよ。」


青山(T):「ではちょっと席を変えてお話しさせてください」



そういって、カフェルームのような場所で話が始まった。




25歳のとき、アメリカへ1週間の旅行へ行ったときだった。



私は一人でロサンゼルスとラスベガスへ遊びに行ったんだ。


一般的な観光みたいなもので、ハリウッドやラスベガスでカジノといった


プランだった。



4日目からラスベガスに入った。


ルクソールというピラミッド型のホテルに泊まった。


ホテル以外は予約していなかったから、見たかったミュージカルも


見ることができず、ほとんどカジノに明け暮れていた。


ギャンブラーでもないのにですよ、笑っちゃいますよね。


なんとなく気分を変えたくて、確かラスベガス三日目だったかな、


ハードロックカフェホテルのカジノへ行ったんですよ。


だいぶお金も減っていて、スロットはちょっと長く遊ぶには厳しく


なっていたのでブラックジャックをやっていた。


やり始めて1時間ぐらいで、少しプラスになっていた私は、


うまくもない英語でディーラーと駆け引きをしていたんだ。


多分こんな会話だった。


青山(T):「次は良いカードくれよな」


ディーラー:「Aoyamaさん、だいぶ勝ってきてるじゃないですか」


知らない人:「何言ってんだよ、俺負けまくっているよ。」


ディーラー:「え??Aoyamaさんと話してるんですよ。」


知らない人:「俺がAoyamaだって」


・・・

・・・

・・・


「おい、ちょっと話さないか?」



ありえないと思わないかい?


知らない土地でカジノやっていたら同じテーブルに同姓が


いるなんてことさ。


そのあとはもちろん夜通し飲んだよ。しこたまね。


そうしたら名前まで一緒でしたーなんて奇跡以外ないよー。




すげー好青年でさ。熱い友情を交わしたな~。


そのあと日本で27歳の時に会ったときは


代理店の大手の電道で仕事してるって言ってたな。


今は何しているかわかんないけどね。


懐かしくてまた会いたくなっちゃたなー。


ちなつさんの言っている人と同一人物だったら面白いね。


今度飲みに誘ってみるから、乗ってきたらちなつさんにも


報告するよ。


なんか好き放題俺の話聞いてもらっちゃったしね。


私とはどんな仕事で絡めるかはわかんないけど、


嘉藤と同様、うまく仕事につなげましょうね。


ではまた。




ショック!ショック!ショック!



もう何がなんやらわからん。


ということでその夜は久々後輩(今田・田中)を連れて、


ダイニングバー「ソガワ」へ行った。


開口一番、ちなつは、



「えーありえないことがありました。発表します。」


「二人もありえないこと発表しなさい」






期待していた本人とは違うといいつつ、
青山健二(T)との商談は盛り上がった。


さすが旅行代理店勤務というか、人を楽しませるのがすきなのだ。


やはり青山健二(T)は、海外旅行ずきのようでこれまでいろんな国に行ったことを
ちなつに話してくれた。


青山(T)によると、初めて海外旅行に出かけたのは、18歳のとき。
バックパッカーだったそうだ。


18歳のときに、東南アジアでフォーを食べて死にそうになるくらいおいしかったこと。
20歳のときに行ったヨーロッパで、金髪美人に一目ぼれしたが、撃沈したこと。
23歳のときに、スイスでハイジに会ったこと。

などなど。。。


そのどれもがちなつには新鮮な話だった。
もうとにかく夢中で話を聞いた。



気が付くと、約束の1時間はあっという間だった。



  (この人ともっと親しくなりたい。)


そう思ったちなつは、ふと青山健二(H)のことを思い出した。


ちなつ : 『そういえば、私も青山健二(H)さんっていう、同姓同名の人に会ったことあるんですよ。』


そう切り出すと、


青山(T) : 『えっ!ほんまですか!?僕も実は旅行にいったときに同姓同名の人間に会ったこと
        あるんですよ~。いや、そのときの話がすごく笑える話なんですけど・・・・』




--------------------------------------------無責任につづく!!!-----------------------------------------


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【登場人物のおさらい】


竹本ちなつ・・・広告代理店『スロープコミュニケーションズ』で営業勤務 28歳 主人公

青山健二(H)・・・3年前に電車でであった青年。まだ謎多し。

青山健二(T)・・・トラベルジャパンに勤務する。エキスポにて連絡をもらう。

田中進・・・ちなつの会社後輩で26歳。飲み仲間。

今田麻希子・・・ちなつの会社後輩で27歳。飲み仲間。

嘉藤氏・・・トラベルジャパン社の担当者。ちなつに好意。

上司A・・・トラベルジャパン社の嘉藤氏の上司。


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