「子供を手放す考えはないですね・・」
あたかも熟慮した言葉を口にするかのように・・
穏やかな口調ではっきりと伝えた。
だがその態度と裏腹に、胸中は漠然としていた。
子供と引き離される可能性に、引きちぎられそうな想いを
感じたわけではない。
あえて言うなら、あの場面ではそう答えるべきだと考えたのだ。
それは保身の為であったのかもしれない。
しかしその状況においても「親」として本能に目覚めきれない
自分には、正直に幻滅していた。

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