「だっていつも朝ご飯、ないよ・・・
新治(しんじ)一年生なのにかわいそうだよ・・」
隣で寝ほころける通代の胸ぐらを掴んで持ち上げた。
「なんだお前は!朝、子供にご飯やってないのか!」
するとその剣幕の私に眼も向けず、
「あんたら!父ちゃんに何言ったん!」
と、子供達を睨みつけた。
ああ・・駄目なんだ、通代に何を期待しても駄目なんだ。
引っ越し先で入学したばかりで、環境がガラリと変わった上に
朝御飯もなく通学途中でグズる弟を想い・・母親から固く口止めを
されたにも関わらず直訴した長女を抱きしめて
「よし、じゃあ父ちゃんがつくるからな。
学校に行く準備しな。」
しかし・・・
「ちゃんと毎朝、飴あげてたじゃん!」
と投げ捨てる様に言った通代は悪びれた様子もなくまた眠りについた。
平成11年の四月の朝であった。
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新治(しんじ)一年生なのにかわいそうだよ・・」
隣で寝ほころける通代の胸ぐらを掴んで持ち上げた。
「なんだお前は!朝、子供にご飯やってないのか!」
するとその剣幕の私に眼も向けず、
「あんたら!父ちゃんに何言ったん!」
と、子供達を睨みつけた。
ああ・・駄目なんだ、通代に何を期待しても駄目なんだ。
引っ越し先で入学したばかりで、環境がガラリと変わった上に
朝御飯もなく通学途中でグズる弟を想い・・母親から固く口止めを
されたにも関わらず直訴した長女を抱きしめて
「よし、じゃあ父ちゃんがつくるからな。
学校に行く準備しな。」
しかし・・・
「ちゃんと毎朝、飴あげてたじゃん!」
と投げ捨てる様に言った通代は悪びれた様子もなくまた眠りについた。
平成11年の四月の朝であった。
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