「そんならいいやぁ」
「そうだね」
「お母ちゃん、どんなとこに住むんだろ・・」
子供達の反応は意外ではなかった・・・。
しかし先ずはホッと胸を撫でおろした。

通代(みちよ)は母親としては失格であった。
第一子である長女が産まれても母性が持てず・・
一歳を過ぎるまでただの一度も
赤ん坊を風呂に入れる事もしなかった。
後に夫婦で言い争いになったなると・・よく私はこの事を持ち出した。

「大体お前は愛代(まなよ)が産まれてから一歳をすぎるまで、
ただの一度も風呂にも入れなかったじゃあないか。いつもいつも
俺がどんなに遅く帰って来てもそれから・・風呂にいれてやったんだ!」

「ああもう!そんなん言われるんだったら一回ぐらい
                   入れとくんだったわぁ!」    
そんなやりとりがよくあった・・。

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