それは、未来のことを考えすぎて、「いつか」と先延ばしにするのではなく、過去の延長線上で「今」を選択するのではなく、
今、この瞬間に自分の心が一番、ときめくものに意識的に反応して、選択して、変化をとっていくという生き方。

そんな人によく出会うのは、旅をしている時が多い。



バンコクから飛行機で50分、窓からは広大なジャングル。

シェムリップといえば、アンコールワットが有名だが、実はほんの一部にすぎない。政府が管理するお寺以外に、なんとおよそ1000ものお寺が村々にあると言われている。

村の人たちが守り続けてきたという、1000年以上前のお寺が、ひっそりとジャングルの中に存在する。

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旅をしていると、当たり前だけれど、普段出会わないような人たちと出会い、そして話をする。

そんな中で感じるのは、多様な考え方だ。

最近、旅にでて、人々と出会ってよく考えているのは、国籍と合わず、

 

・移動するのが好き

・新しい場所や人と出会うのが好き

・いろんなことに好奇心が旺盛

・感受性が強い

・語学を学ぶのが好き

・多様性を尊重する

 

な人たちと出会う確率の高さだ。

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農耕民のように土地を耕し、その場所に良さを見出す生き方が好きな人もいれば、遊牧民のように直感と感性で住む場所を変化させ続けることが好きな人もいる。

外国に暮らすことを自分たちで選ぶ人たちは、多くのは遊牧民のような性質を帯びている。

今、ここ、未来はない。やりたいことは今、やる。それでいい。それがいい。だって楽しいのだから。

それくらいのシンプルさが表情にも、言葉にも創りだす世界観に現れる。

わたしは、遊牧民のような生き方が好きなためだろうか、出会う人もそっちの世界で生きている人が多い。

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例えば、カンボジアのシェプリアップで出会ったSandyは、フランス人でオーストラリアに数年暮らしている中で、アジア諸国を旅し、そしてシェムリアップの空気感と人に惹かれた。

その直感で、シェムリアップに旦那さんと来て8年、祖父がオーストラリアで大変に有名であったフレンチのシェフ、父が、フランスで愛されたベーカリーの職人。

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*茄子のグラタンとサラダ
料理一家に育った彼女が、秘伝のレシピをもとにつくっているという料理の数々は、フランスでも食べたことがないくらい、驚くほど美味しい。

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*プルーンでじっくり煮込んだグヤージュ
私の文章では到底伝えられない、素直に自分にとっての楽しみと喜びに生きている人が醸し出す雰囲気は、自然と温かい気持ちにしてくれる。

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旦那さんは、アーティストだという、映像の仕事もするし、絵も描くし、そこに共通点があるとしたら、creationする人だということ。好きなことは、なんでもやってしまうというスタンスは、清々しい。

おうおうにして、自分らしく生きるというとき、社会的な通念からしたらバカバカしく見えたり、非効率に見えたりする。

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例えば、わざわざ、外国に住むということや、仕事をいろいろもつ、変えるというのも、不思議がられることが多いだろう。なぜ?なんだと?

でも、そんなことは、どうでもいい。人生は短いのだから、他人がどう思うかなんか、どうでもいい。誰もが自分にとっての最高を生きればいい。もっと心に自由に好きに生きればいいのだと、旅をしているとき、そんな生き方にたくさん出会えて幸せのおすそ分けをしてもらっている気分だ。




引用元:Day6 カンボジアのシェムリアップ、神々の街。この瞬間に楽・・・