今日は月刊プロパティマネジメント主催のセミナーで講演してきました。


お題は「ソーシャルアパートメントに学ぶ物件の企画・開発とコミュニティマネジメントのポイント」


学生時代だけで3000件程度の物件を見てきて、今年も相当数の物件を見ているので、

少し見ただけでソーシャルアパートメントへのリノベーションが可能かどうかは見分けがついてしまいます。


そこで、ソーシャルアパートメントへの改装のポイントとリノベーションのプランニングの際のポイントを講義させて頂きました。


また、最近では分譲マンションにもコミュニティを取り入れようという動きがにわかに出始めてきましたので、コミュニティ型の賃貸マンションを手がけてきた者として、ソーシャルアパートメントで行なっているコミュニティマネジメントについての知見をご紹介するといった内容でした。


コミュニティマネジメントなんてかっこいい事を言っていますが、コミュニティとは人が集まるところには必ず存在するものであり、これをマネジメントするという概念自体が注目されるという社会背景に僕はそもそも危機感を感じます。


僕も事実コミュニティは、その内部にいる人達が健全に維持していくものだと考えており、事業者サイドは、コミュニケーションがより円滑に行なわれるためのインフラやツール造りに徹するべきであり、手取り足取り引っ張るものではないというのが基本的なスタンスです。


ソーシャルアパートメント内のコミュニティに関する我々の役目は、上述したインフラやツールの提供・整備と、コミュニティに入ってくる新しい入居者と出ていく入居者、そして忙しくて疎遠になっている人をしっかりとフォローしてあげる事だと考えています。


理想はあれど現実はまだまだ満足なレベルに達していないのが我々の状態ですが、早くここの仕組みを確立させて、全ての入居者がこのライフスタイルを心から満足してもらうようにならなければと思います。