久しぶりに、ハッとするような

美しく、美味しく、まるで吸い込まれるようなお菓子でした。

 

大阪 カフェ 菓宵 カワタ製菓店 アップルパイ

 

美味しさも、世界観も、力強くも繊細。

以前よりますますパワーアップした姿に、すっかり虜になりそうです。

 

 

先月の帰省の際、とっても楽しみにしていた1軒へ。

 

それが「菓宵」さん。

以前は「カワタ製菓店」として吹田で営業されていたパティシエの田村さんが

新たな屋号と場所で再出発したお店です。

 

 

場所は、都島に残る、大阪最古のRC造集合住宅といわれる「トヨクニハウス」の一室。

現在は完全予約制で、1〜2名のみ。

 

かなりの競争率のようですが、

この日はキャンセル発生分が空いているのを偶然見つけて

奇跡的にうかがうことができました。

 

大阪 カフェ 菓宵 カワタ製菓店 メニュー

 

全員揃って、一斉のスタート。

以前と同様、ゆったりと静かな空気でありながらも、

より洗練され、お菓子そのものと向き合える場所に。

 

 

大阪 カフェ 菓宵 カワタ製菓店 メニュー

 

メニューはおおよそ月替りで、2皿仕立てです。

12月は

一の皿:洋梨のショートケーキ

二の皿:アップルパイ

 

それぞれに、紅茶とコーヒーがペアリングされているほか

オプションでワインに変更も可能。

 

大阪 カフェ 菓宵 カワタ製菓店 ショートケーキ

 

まずは、一の皿。

 

ショートケーキなんて食べたの、何年ぶりだろう。

ふわっふわの口溶けの紅茶のジェノワーズに

軽やかなクリームをまとわせたケーキをベースに、

まわりにはカルダモンのジュレ、和梨と蕪のソース、

ブラックペッパーのメレンゲを散りばめて

デセールのように仕立てられて登場です。

 

大阪 カフェ 菓宵 カワタ製菓店 ショートケーキ

 

ため息が出るほど、美しい。

 

ひとつひとつのパーツがとにかく繊細で丁寧で、

そして見事な一体感。

 

大阪 カフェ 菓宵 カワタ製菓店 ショートケーキ

 

どこにもストレスを感じることなく、

スイスイと吸い込まれるように手が進んでしまいます。

 

ペアリングはteteriaさんの紅茶と、ひとつをポルトガルワインにしたのですが、

もし、お金と気持ちに余裕がある方は、ぜひぜひワインがおすすめ…!

ケーキがまた違った表情を見せてくれて

より一層楽しめますよ。

 

大阪 カフェ 菓宵 カワタ製菓店 アップルパイ

 

二の皿は、アップルパイ。

今回、これをとにかく楽しみにしていました。

 

大阪 カフェ 菓宵 カワタ製菓店 アップルパイ

 

サンふじと紅玉の2種類のりんごを使って

酸味と甘味のバランスを整えられたアップルパイは、しっかりリベイクされて。

 

隣には、「こみつ」という名前の林檎のローストと
紅茶、オールスパイス、シナモン、バニラが入ったアイスと

キャラメルナッツが。

 

大阪 カフェ 菓宵 カワタ製菓店 アップルパイ

 

ショートケーキの軽やかさとは一転、

こちらはそれぞれが、先程よりも少し力強さを持ち

りんごも、パイ生地の小麦やバターも

自らの持ち味をグッと押し出している印象です。

 

けっしてハデでも甘くも濃すぎるわけでもないのだけど

深みのある、滋味を感じるおいしさ。

 

 

合わせてくれた蕪木さんのコーヒー「珀(はく)」がまた秀逸で。

こっくり、まろみがあり、まるでソースのよう。

 

大阪 カフェ 菓宵 カワタ製菓店 アップルパイ

 

生地のザクザクとした食感、ハラハラとほどける繊細さ、

噛みしめるほどに香る小麦とりんごの味わい深さに

ただただ酔いしれたカフェ時間でした。

 

確かに、くっきりと、心に残る1日に。

またチャンスがあれば、ぜひぜひうかがいたい。

 

 

 

 

今日も美味しいものをいただけることに、感謝。

 


 

 

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