ある晴れた日の昼下がり。
手元にあった木のキレッパジを、なんとなくもてあそんでいると、
中から、何かのカタチが見えてきました。

材料をじっと見つめていると、何かのカタチが浮かび上がる。
そんなこと、あるでしょ?



いやいやいや。
普通は、順序が逆なのよ。何かを作りたいから、それにあった材料を買ってくるの。



ところが、ワタクシは、美しい木目の木を見つけると、用途を考えずに買い集める奇病に侵されています。
一部に節があって面白い木目の、このチークも、東急ハンズの店頭で見つけて、なんとなく買い物かごに入れたのでした。
だって、100円だし。罪悪感なく買えちゃうお値段だし。

……って、そういうことじゃ、ないだろう。




ごほん。まあ、ともかく。

20センチ×2センチ×5ミリのチークは、我が家ですでに一回、活躍しておりました。
シェラックニスを作ったとき、塗る実験台として、このキレッパジを使ったのです。
というわけで、全面にニスがかかり、木目がさらに際立っていたのでした。

その中から浮かび上がってきたのは、手の中にすっぽり収まる小さなバターナイフです。
よし。さっそく、作ってあげよう。

まずは、鋸で、適当に切り分けます。
結果として、長さ11.5センチになりました。ホントに適当ですね。
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そうしましたら、鉛筆で、バターナイフの形を書き留めます。
ニスのおかげで、書きやすい。
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それでは、小刀の出番です。
昭三ちゃん、や~い。

要領は、鉛筆を削るのと同じです。




よく切れる小刀で木のキレッパジを削るのは、本当に気持ちいいですね。
アウトラインをがんがん削っていきます。
厚さ5ミリなので、削りやすいです。逆目に注意して、どんどん行きましょう。
曲線部分は、両側から小刀を入れます。
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チークはとても削りやすい感触で、1時間程度でカタチができあがってしまいました。
本日は、ここまで。小刀を使うのは、一日1時間と決めています。
手が疲れると、ケガの元ですからね。欲張りません。ゆっくりゆっくり。
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日を改めて、今度は面を作っていきます。
ナイフ部分を薄くそぎ落としましょう。

実は、アウトラインを削りだすより、面を薄く削ぐ方が大変です。
削る面が広いと、刃に対する抵抗が大きくなるわけですね。
慎重に、少しずつ。いい感じのカーブで削ります。
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面ができました。
このあとサンドペーパーで成型するので、わりと適当です。
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これくらい薄くなれば、ま、いっか。
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ここまでで、1時間かけました。




あとは、サンドペーパーです。80番→120番→240番→400番と進みます。
ニスは完全に落ち、だいぶ滑らかになりました。
バターナイフらしく、なってきたのではないでしょうか。
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さらに1000番で削りました。
ここまでの磨きで30分くらいでしょうか。

仕上げは、食用のアマニ油をキッチンペーパーで擦り込みます。
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ふっふっふ。
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完成です!
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以前、作った、ウエンジと思われるバターナイフより、少しだけ大きめです。
http://blogs.yahoo.co.jp/glirulusjp/34059836.html
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よしよし。できたできた。わーいわーい。




………ちょっと待ってよ。
喜ぶワタクシに、何かがか細く声をかけてきました。

………ボクは、どうするの? このまま、ほったらかして、終わっちゃうの?

それは、初めに切り落とした、長さ8.5センチの短いほうのキレッパジでした。
片割れが立派なバターナイフになって、取り残されて、なんだか寂しそうです。




そうだね。キミも、何かになりたいよねえ。

とはいえ、8.5センチは、バターナイフには短すぎます。
厚さ5ミリだと、箸置きにも微妙かも。
う~む。どうしよう。




手の中でくるくるともてあそんでいると………

見えてきましたよ! 何かのカタチが!




今度は、まず彫刻刀で削ります。
丸くてカーブがついているものです。ヤフオクで買った中古の彫刻刀セットに、たまたまついていました。
これで、凹面に削っていきます。
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適当に削ったら、今度は、ひっくり返して小刀で凸面を作ります。
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何になるか、もう、おわかりですね。
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80番→120番のサンドペーパーで、さらに凹面を削りこみ、240番→400番で滑らかに整えていきます。
サンドペーパーはなかなか威力が強く、全体のラインが変わるほど削れるので、様子を見ながらほどほどにします。
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1000番でつるつるにして……
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アマニ油を塗りこんだら、できあがり!
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バターナイフより少し小さい、アイススプーンです!
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ほら、アイスをコンビニで買ったらつけてくれる木のへらみたいなやつ。
あれとちょうど同じくらいの大きさです。




キレッパジも、無駄なく活用。
エコな趣味ですね~。

………って、アンタ。
使い道も考えないで、キレッパジを買い集めるのは、エコなのかね?

…………………

深く追求するのは、やめましょう。




アイススプーンは、ジャムスプーンとしても使えます。
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手触りがよく、パンへのあたりが柔らかく、食パンにも塗りやすいです。
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……もうちょっと、バターナイフが長くてもいいかな~……と、思わなくもないですが……………



ま、一本のキレッパジから2つも完成品ができたのだから、よしとしましょう!

細かいことは気にしない。大きなことも気にしない。
ざ・ずぼら~の、バターナイフとアイススプーンのセットです。




………あっ。肝心の、アイスを食べる写真がないじゃないか。
いや、その、
季節的に、アイスは、ねぇ………