こんなことで、初・モンブラン! とは……

イメージ 2





前回の記事で、「おかしいな?」と思われた方も、いらっしゃるのではないかと思います。
https://blogs.yahoo.co.jp/glirulusjp/34802050.html
ボールペンの記事なのに、どうして「万年筆」のカテゴリーに入っているのか?? ……と。

いや普通、そんなところまで見ないだろ。




ごほん。
実は、ちゃんと意味があったのです。ボールペンなのに万年筆のカテゴリーに入っているということに。




ワタクシの永遠の子守歌である、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」第一夜、ワルキューレ。
その演奏を指揮したサー・ゲオルグ・ショルティをモチーフにしたモンブランのドネーションペンシリーズ。

夏の終わりに、某キングダムノートで、ショルティのボールペンを発見し、
子守歌の思い出に、一も二もなく速攻ポチった経緯を、前回、お話いたしました。
イメージ 1





ところが。
実は、キングダムノートで最初に発見したのは、
ボールペンではなかったのです!

夏の大バーゲンコーナーにあったのは、なんと、万年筆でした!
サー・ゲオルグ・ショルティの、万年筆。

それを見た瞬間、ワルキューレのラストシーンが頭の中に鳴り響き、
ワタクシは、抵抗できずにポチったのでした。




……ところが!

たしかに購入完了まで進んだというのに、翌朝、ワタクシのメールボックスに、こんなメールが。
--ご購入いただいた商品は、ほかのお客様が先に購入なさったため、キャンセルとさせていただきます。

!!!!!

どうやら、タッチの差で、ショルティの万年筆を買うことができなかったようなのです。
こんなことも、あるのねぇ。




諦めようとしたものの、ワタクシの頭の中で、響き続けるワルキューレ。
ビルギット・ニルソンが歌うブリュンヒルデと、ハンス・ホッターのヴォータンとの別れの場面が、いつまでたっても終わりません。
もはや強迫観念。

……この子守歌、どうしてくれる。




そうして、再びキングダムノートをさまよったワタクシの目に飛び込んできたのが、
前回ご紹介したボールペンだったのでございます。

……まさか、万年筆だけでなく、ボールペンまで出品されていようとは。
もはや運命でしょう。




そうして、ボールペンを手にワルキューレをあらためて聴き直していたところ……
ワタクシのメールボックスに、こんなメールが。

--ショルティの万年筆をご購入なさったお客様がキャンセルなさいました。もしご購入をご希望でしたら再度手続きをしてください。

!!!!!!!

こんなことも、あるのねぇ。

っていうか、そういうことは、ボールペンを買う前に言ってくれないかな。




……………
ワタクシに、購入をやめるという選択肢が、あったでしょうか。

……いや、あったよね。十分。




こうして、なんと、モンブランのドネーションシリーズ、サー・ゲオルグ・ショルティの、万年筆とボールペンが、セットで! 我が家に現れることになったのでございます。
イメージ 3


もはや運命ですよ。運命。
うんうん。きっと、ワタクシの意志が弱いせいではありません。



……って、アンタね。




さてさて。
到着したのは、なんだか、とても大きな、平たい箱でした。

ワタクシが買ったのは、万年筆一本のはずですが。

封を開けて見ますと、現れたのは、縦22センチ、横34.5センチ、厚さ5センチの巨大なボックスです。
表面には、ショルティの写真と、サインが印刷されています。
イメージ 4




……あれっ? 両側から覗き込んでいるのは、いったい、誰??




蓋を開けて見ますと……

裏側には、小冊子が。
イメージ 5




中には、
ドネーションシリーズの万年筆一本につき20ユーロ、ボールペン一本につき10ユーロが、若手音楽家育成のために寄付される。
という説明と
……いえワタクシが買ったのは中古品ですから1ユーロも寄付されませんが……

ショルティの略歴が、それぞれ英・独・伊・??中の6か国語で紹介されていました。
残念ながら日本語はありません。
モンブランさまは、アジアでは日本市場より中国市場を重視しておられるということでしょうか……




本体のほうには、万年筆の隣に、なにか謎のボックスが。
イメージ 6




開けて見ると、入っていたのは、なんとトランプ2セットでした。
付属のリーフレットによると、ショルティはカードゲームが好きだったようです。
イメージ 7




ううむ。お値段のうち、いったいどのくらいの割合が、こうした付属品の分なのでしょうか。
などということを考えてはいけません。




さてさて。
いよいよ、万年筆本体です。

ボールペンと同じように、軸の中央部分に当たる蓋のところに五線譜のようなラインが引かれています。
クリップは、ピアノの鍵盤のような形です。

蓋を開けて見ると、ショルティのサインは、ペン先の顔と同じ向きに彫られています。
書くときに必ず目に入る位置ですね。



ペン先には、羽ばたく鳥の模様と、18kの刻印などがあしらわれています。
装飾的ですが、うるさい印象ではありません。
イメージ 8




横から見ると、ペンの先端部分が、少し反りかえっているように見えます。
ペンポイントが大きく見えるのは、Mだからかもしれません。
イメージ 9




裏側は、こんな感じ。
ペン先の切り割がきれいに入っていますね。
イメージ 10





ワタクシにとっての万年筆・ザ・スタンダード、パイロットのカスタム74と並べると、だいたい同じサイズ感です。
イメージ 11




ただ、体重は31グラムと重めです。
蓋を後ろに挿したいデザインではないので、書くときは19グラムに減ります。




では、いよいよ書いてみましょう。
これが、ワタクシにとって、初の! モンブランの万年筆となります!!

……って、初めてのモンブランを、こんな勢いで買うような買い方して、いいのだろうか……




インクは胴軸に直接吸い上げる方式です。
モンブランのロイヤルブルーが家にあったので、入れてみました。

書いてみると……
ををを。
イメージ 12




ペン先が反りかえっているせいか、ペンポイントが大きくて丸いせいか、とても柔らかくペン先が紙に当たる感触です。
しなりはほとんど感じませんが、ふわりふわりと気持ちよくペンが紙の上を滑っていきます。

縦・横・斜め・マルと、さまざまな線を描いても、引っかかるところは全くなし。
快適ではありませんか!!
ふっふっふ。




……それにしても。
モンブランのドネーションシリーズ、ワタクシにとっては、大きな謎がございます。

これまでに登場したのは
・ヨハン・シュトラウス
・ブラームス
・カラヤン
・バッハ
・バーンスタイン
・メニューイン
・ジョン・レノン
・トスカニーニ
……といったところのようです。



バッハとブラームスがあって、ベートーベンがないのはなぜ?
カラヤン、ショルティ、トスカニーニときて、フルトヴェングラーがないのはなぜ?
チャイコフスキーやラフマニノフといったロシア勢がいないのは、なぜ?



この人選は、何を基準にしているのでしょうか。
モンブランのトップの好みかな?
それとも、売りたい市場のカリスマかな?




ま、謎は謎として。
ワタクシ初のモンブラン。
ドネーションペンといいながら、ワタクシの売り上げは寄付に全く貢献しないモンブラン。
これ買うなら、そのお金でオペラでも観に行ったほうが、よほど音楽界に貢献できるぞ、と、頭のどこかで冷静なつぶやきが聞こえるモンブラン。
キャップのトップに輝くモンブランのマークが、なんと神々しく見えることでしょう。
イメージ 13