ついに、手を出してしまった……

欲しいとなると、手段を選ばない、恐怖の煩悩大王、ワタクシ。
禁断の道に、ついに進んでしまいました。

……あ、合法です。念のため。




ことの発端は、3月に丸善で開催された「世界の万年筆展」。
それはそれは美しい、アウロラのローラーボール・アクア様を、我が家にお迎えしたのでした。
https://blogs.yahoo.co.jp/glirulusjp/34558566.html

ううむ。万年筆でなくても、木軸でなくても、美しいペンは、美しいのぉ。
手の中でころころと転がして、澄んだ泉の湧き水のような青い輝きに見とれておりました。



アクア(水)というのは、シリーズものの一つです。
アウロラが自然界のエレメンツをイメージしてデザインしたシリーズで、ほかに、ソーレ(太陽)、フォーコ(炎)、ルナ(月)、そしてテッラ(大地)をデザインした軸も、過去に限定発売されました。

アウロラのサイトをウロウロしてみると、とりわけ目を引いたのは、テッラ。
アクアのようなマーブルレジンで、グリーンが輝く軸のようです。
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ふ~ん。これも、きれいだなあ。アクアの美しさから想像すると、きっと新緑の森の奥に太陽が差し込んだようなデザインなんじゃないかな?

ネットをうろついてみると、高級文具専門のネットショップではまだ在庫があるようでした。
でも、お値段が……アクアより数千円高い!
割引価格でも、ちょっと、かなり、ハードルがお高いです。



さすが舶来モノの高級ペン。

きっと、日本に来るまでに、関税とか送料とかいろいろなものがのって、ワタクシのような貧乏性の庶民にはハードルが高いお値段になるんだろうなあ。




そこで、ふと思いました。
これ、イタリアだと、どのくらいなのかな?? と。

ネットで検索してみると………
フィレンツェにある「カーサ・デッラ・スティログラフィカ」、グーグルさんによると日本語で「万年筆の家」という名の文具店が、世界に向けてオンライン販売しているではありませんか!

しかも、テッラのミニボールペン、10%オフキャンペーン中。
当時のユーロのレートで計算してみると、なんと! 定価より4割近くお安いお値段でした。




こ、こ、これは……
ボールペンとしてはびっくりするほどお高いけれど、手が届かないわけではない……




そして、その店にはもう一つ、これまで美術館の展示品のように眺めていたものも、あったのです。
デルタのカプリ・マリーナグランデのボールペン。
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深い青のマーブルの軸に、シルバーの金具がきらめく、宝石のような美しいペンです。




そもそも日本では、ネットショップでもほぼ完売しているようですが、
何しろ定価54000円。
ボールペン一本に、ごまんえん……ワタクシとは、しょせん別世界のペンですよ。ええ。

それが、この店では……半額以下。
えっそんなお値段で買えるんですか?!
……いや、ボールペンとしては、びっくりするほどお高いですが。




でも、ですね。
やはり、イタリアから日本に届けてもらうとなると、送料がかかるわけですよ。
これが、けっこうするわけでしょう?
結局、日本で割引価格で販売しているネットショップと大して変わらないんじゃないの?

慎重なワタクシは、そのように判断し、とりあえず購入手続きを途中まで進めてみることにしました。

英語表記のサイトは、初めてで英語が苦手なワタクシでも、さくさく欄を埋められるわかりやすい構成でした。

配送方法は4種類くらい選べます。一番安い方法だと、5000円ちょっと。
う~む。送料込みでも、日本で買うより断然お安い。




そこで、はたと気づきました。

ところで、これは、もしかして、ええと、
「個人輸入」
というものになるのだろうか?



海外のサイトでモノを買ったことなどない、ザ・ドメスティックなワタクシです。
個人輸入……なんと、恐ろし気な響き……

そうすると、もしかして関税とか、様々な複雑な費用がかかるのだろうか??

ネットで調べてみると、個人が使う目的で買ったものは、お値段の6割が課税対象になるようでした。
モノによって税率は違い、かからないモノもあります。
ボールペンは……よくわかりませんが、かりに「その他」だと5%。



計算してみると……
……う~ん。よくわからん。

けれど、かりにかかったとしても、日本で買うより相当お安く買えることは確かでした。




決済方法は、クレジットカードでももちろんOK。
しかし、カードの情報を、見知らぬ海外のショップに送るのは、ちょっと怖いのが正直なところ。

よくみると、カード決済のところに、なにやら英語で長い説明文があります。
グーグル先生に聞いてみると……

要するに、カード情報はイタリアの銀行が暗号化して管理し、ショップには届きません。
ということのようでした。
でもねぇ……イタリアの銀行に、カード情報を渡すのもねぇ……あっごめんなさい信用していないわけじゃないんですがでも



カード以外にペイパルも選べます。
ペイパル……
例の、有名な、世界的に使われている、フィンテックの先駆けともいわれる少額決済手段ですね。
ええ。使ったことはありません。

調べてみると、つまり支払いを仲介するエスクローサービスで、カード情報がショップにわたることはないそうです。
購入トラブルなどの際は、買い手の保護が、わりあい手厚いらしい。
ふむふむ。
「ペイパル リスク」などで検索しても、ペイパル自体がアブナイといった情報は、あまり出てきません。



どれどれ。ためしに、口座を作ってみるか。
「5分でできます」との説明でしたが、
本当に、5分でできました。
あっという間です。
怖いくらい簡単です。




ううむ。
ここまで来たら……
買ってみるしか、ないじゃありませんか!!!

最後まで安心感があるわかりやすい設計のサイトで、
ついに、最終購入ボタンを、
ぽちっと、
やってしまいました!!


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…………ま、イタリアの店ですからね。
きっと、忘れたころに反応があって、
忘れたころに商品が発送されるんじゃないのかな。
うんうん。

気長に構えて待つことにすると……



なんと、現地時間の、その日の営業時間中に、「発送しました」という英語のメールが届きました!
……はやい。
時差を差っ引けば、日本のネットショップより早いんじゃないだろうか。




最もお安い発送方法であるフェデックスは、「いまどこに荷物があるか」を番号で追跡できます。

待つこと約一週間。
インドや広州を経由して、はるばる地球を半周してきたペンたちが、ついに日本に到着です。
フェデックスから「今日、お届けする予定ですよ」というメールが、届きました!!

わくわくわくわく。




届いたのは……
こんなにカワイイ、ショップのオリジナルの防水テープが全体に張り巡らされた、段ボールです!!
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開けて見ると……
梱包材で大切にくるまれた、二つのケースが。
この丁寧さ、日本のショップに劣りません。
すごいなあ、イタリア。
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……っていうか、買ったのはボールペン2本なんですが。なんでしょうか、この巨大な箱は。
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アウロラのテッラの箱は、アクア様と同じです。
開けてみますと……
小さなペンが、エラそうに、白い御褥に鎮座しておられます。
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長さは12センチに満たない小ささ。

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でも、やはり、とても美しいです。
アクアが泉の澄んだ湧き水なら、テッラは想像通り、新緑の森の奥で光が差し込む梢を見上げたときのような、透明に重なった明るい緑の輝き。
宝石のエメラルドを思わせる光です。
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クリップには、地球をデザインしたマークが。
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もちろん、これも、アクア様のようにシリアルナンバー入りです。
つまり、世界に一本だけということです。ふっふっふ。




そして、デルタ。
箱が、デカイ。
開けて見ると、さらに箱。どう撮影しても周囲が映りこむ、埃を呼びやすいツルツルのボックス。
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開け方は、トリッキーです。
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中から出てきたのは……

光がギリギリ届くか届かないか、深い海の中のような藍色にきらめく軸。
テッラよりもマーブルが細かく、本当に海の底のようなゆらめきです。
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中央には、シルバー925の、波が図案化されたリングがはめ込まれています。
そのすぐ上の、ターコイズブルーと薄い水色のラインが、藍色に映えてなんとも鮮やかです。
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天冠にはカプリ市のマークでしょうか。やはりシルバーの飾りがあります。
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ペンケースに入っていても、デスクに転がしておいても、ちっとも浮かないシックなデザイン。
なのに、極上のアクセサリーのように端正で美しい。

こんなにきれいなペンは、残念ながら、国内メーカーでは見たことがありません。




さすが、イタリア。

書いてみると、デルタのボールペンは、びっくりするほど滑らかで、粘りの少ない書き味です。
黒の色は、ゲルインクほど濃くありませんが、目に優しい濃さ。
インクだまりもほとんどできません。

正直、書き味にはあまり期待していなかったので、うれしい驚きでした。
パーカータイプですが、これまで描いたパーカータイプの芯の中では、トップクラスに気に入りました。



アウロラは、デルタより少し粘りを感じ、伝統的な油性ボールペンといった書き味です。
でも、油性としては滑らかなほう。
意外に線が細く、手帳に書き込むのによさそうです。




はるばるイタリアからやってきた、美しいペンたち。
ペンケースに、これが入っていると思うだけで、なんて気分があがるのでしょうか。
木軸とは、また違う興奮です。
ハアハア

……って、ペンに興奮して、どうする。




さて。
かわいい赤い万年筆が張り巡らされた段ボールは、何事もなく、宅配ボックスでフツーに受け取れました。
な~んだ。
「個人輸入」って、普通のネット通販と、一緒じゃん。



……と、思っておりましたら、
忘れたころに、一通の封書が、フェデックスよりとどきました。




税関手続きの結果、関税と消費税と通関手数料が、これこれこのようにかかったので、払え。




をを。

思ったより安かったですが、
やはり、個人輸入って、普通のネット通販とは、一味違うんですねぇ……

税金は、封入された支払い用紙で、コンビニ払いできました。