ほんのちょっとの変更で、どうして物事がそんなにややこしくなるのだろうか。
不思議だなあ。
nijigamitoolのワークショップで作ったファスナー付のL字型ペンケース。
https://blogs.yahoo.co.jp/glirulusjp/34577841.html
ファスナーの位置取りに失敗を重ねたものの、縫うこと自体はカンタンにできてしまいました。
木型を使えば、ファスナーの曲げ張りも楽にできます。
ふっふっふ。
もはやペンケースは、ワタクシにとって、自家薬籠中の物であることよ。
どんと来い!
……って、アンタね。
きちんとファスナーが閉まるやつ、一つしかできてないじゃないの。
さてさて。
4つもできたペンケース。さすがに4つは多いなあ。
そう思っておりましたら、「一つもらってあげよう」と申し出てくださった方が。
唯一、さし上げられるクオリティーの、ファスナーがきちんと閉まる茶色の革のを、使っていただくことになりました。
しばらくして、「あれ、使ってみたんだけどね……」と、そのお方が感想を。
「使いやすくていいんだけど、欲を言えばね……」
「はいはい。欲を言えば」
「万年筆を入れる場合、ファスナーが逆向きのほうが出し入れしやすいと思うんだよね」
「な、なるほど」
ユーザーの貴重なお声は、ぜひ製作に活かしたいものですね。
実際、入れてみるとわかるのですが、たしかに短辺のほうから開く方が、万年筆を探しやすいし、出し入れの際に落とす心配が小さくなります。
ボールペンだと、ワークショップで作ったように長辺からの出し入れで問題ないのですが。不思議ですねえ。
ファスナーの向きを変える。
たったそれだけの仕様変更。パッと見、わからないほどの、ほんのちょっとしたマイナーチェンジです。
ところが。
その気になって考えてみると、これがなかなか、難易度が高くなりそうでした。
なぜか。
ワークショップのやり方では、既成のファスナーをそのまま木型に貼っていって、余った部分はペンケースの中に入れ、びろびろさせていました。
サイズ調整せず、成り行きで、ファスナーが革に密着し、隙間なくペンケースを密閉してくれたわけですね。
でも、ファスナーを逆につけると……まず、びろびろを納める場所がありません。ファスナーの余りを短辺部分に収納することになりますが、ここは革を縫い合わせるため、厚みが出ないからです。
ということは。
ファスナーの余りが出ないよう、つけるL字の部分ぴったりのサイズに、あらかじめ調整しておかなくてはならないわけです。
ファスナーのサイズ調整……どうやればいいんだろう。
ネットで調べてみると、
まず、ファスナーの務歯、つまり嚙合わせる部分の金具をクイキリで外し、
次に、布を切り、
最後に、止め部分の金具をつけて完成、
という手順のようでした。
なるほど~。たったそれだけか。大して難しくはないかもしれない。
よしよし。やってみようではないか。
止めの金具は、50セット入りをネットで買えました。
クイキリは、東急ハンズで、悩んだ挙句、手のひらサイズのものを購入。
止めの金具を締めるペンチは、家にあったものでよさそうです。
ファスナーの長さは、24.5センチにしたいので、最も近い30センチの長さのものを何本か買いました。
失敗した時の予備も準備OKです。
道具はそろいましたよ。
ではでは。
まず、長さを測って、印をつけて……
務歯を、一つずつクイキリで外す……
………むむむむむ。
これが、なかなか……
クイキリをぐいっと入れて務歯を広げるという作業が、うまくいきません。
四苦八苦して務歯を外すと、台布がボロボロに……
ううむ。
ネットで見た時は、カンタンそうだったのにな~。
なんとかかんとか務歯を外すと、台布が無残な姿に。ああ。
気を取り直して、布の要らないところを切って、止めの金具をつけます。
金具はペンチで挟んでつぶして固定するわけですが、つぶしすぎると「止め」の機能を果たさなくなってしまいます。
カーブ部分のふくらみはつぶさないようにしなければなりません。
……できた。
綺麗じゃない……
ま、ボロボロの台布は、見えなくなっちゃうところだから。
できあがったファスナーを、逆向きに木型に貼りこみ、革を貼り付けます。
そして、ファスナーをするすると開けて、革とファスナーをを木からはがします。
………むむむむむ。これが、なかなか……
長辺の終わりの部分が、ファスナーのお尻の部分で固定されているため、革が左右に広がらなくて、外しにくい……
うっかりすると、ファスナーが革から剥がれそうになってしまいます。
慎重に慎重に。ふうう。
そうしましたら、ファスナーと革を縫い合わせます。
………むむむむむ。
むむむむむ。
むむむむむむむむ。
これが、なかなか…………
ワークショップで作ったときは、ファスナーを全開にすると革が平たく広がったので、楽に縫えました。
でも、ファスナーを逆向きにすると、革が広がりません。
ファスナーのお尻の部分、いまちょうど写真で引手の金具があるあたりは、左手側から針を刺す穴が見えません。
う~む。
エルメスの職人さんの言葉を思い出しました。
https://blogs.yahoo.co.jp/glirulusjp/34539824.html
「左手が見えない状態で縫うやり方をマスターすれば、なんでも縫えるようになる。バッグなどは、どうしても左側が見えない状態で縫わなくてはならない部分があるから」
なるほど~。このことか……
右手側から刺した針をガイドにして、左手側を肉眼で見ないで針を差し込む。
ううむ。エルメス縫い、難しい……
縫い目をまっすぐ綺麗に……と、考える余裕もなく、
もう、とにかく針を通せればいいんだ!
……というわけで、このような裏側に。
思ったより、マシ??
シッポには、また厚革を挟み込んで縫い合わせます。
ファスナーのサイズ調整の練習をするために、ヌメ革でもう一つ作りました。
シッポのコバも磨きます。ヌメ革はトコノールのみ。茶色いほうはローバスバチックで染めてからトコノールでゴシゴシと。
できた!
……ううむ。ファスナーの位置取り、ヌメ革は、前回と同じ失敗をしているような気がする……
もしや、ワタクシ、学習能力ゼロ?!
まあ、ともかく、
できました。
サイズ調整したおかげで、ファスナーが革をぴったり多い、ペンがこぼれる隙間はありません。
茶色いほうは、裏側に革の面積を表す記号入りのお宝部位です。
前回作った四つのうち、一つはお嫁に行ったから、今回作った二つを足して合計五つ。
ペンケース五つ並べると、壮観ですねぇ……………
……………ま、
万年筆もボールペンも、際限なく仲間を呼んで増える一方だし。
ペンケースなんて、いくつあっても困ることはありません。
ああ。
ファスナーのサイズ調整が綺麗にできるようになるには、あといくつペンケースを作ればよいでしょうか。
別に、ペンケースが増えたら、増えた分だけ、入れるためのペンを買えば、いいんだよ?
………って、アンタね。
不思議だなあ。
nijigamitoolのワークショップで作ったファスナー付のL字型ペンケース。
https://blogs.yahoo.co.jp/glirulusjp/34577841.html
ファスナーの位置取りに失敗を重ねたものの、縫うこと自体はカンタンにできてしまいました。
木型を使えば、ファスナーの曲げ張りも楽にできます。
ふっふっふ。
もはやペンケースは、ワタクシにとって、自家薬籠中の物であることよ。
どんと来い!

……って、アンタね。
きちんとファスナーが閉まるやつ、一つしかできてないじゃないの。
さてさて。
4つもできたペンケース。さすがに4つは多いなあ。
そう思っておりましたら、「一つもらってあげよう」と申し出てくださった方が。
唯一、さし上げられるクオリティーの、ファスナーがきちんと閉まる茶色の革のを、使っていただくことになりました。
しばらくして、「あれ、使ってみたんだけどね……」と、そのお方が感想を。
「使いやすくていいんだけど、欲を言えばね……」
「はいはい。欲を言えば」
「万年筆を入れる場合、ファスナーが逆向きのほうが出し入れしやすいと思うんだよね」
「な、なるほど」
ユーザーの貴重なお声は、ぜひ製作に活かしたいものですね。
実際、入れてみるとわかるのですが、たしかに短辺のほうから開く方が、万年筆を探しやすいし、出し入れの際に落とす心配が小さくなります。
ボールペンだと、ワークショップで作ったように長辺からの出し入れで問題ないのですが。不思議ですねえ。
ファスナーの向きを変える。
たったそれだけの仕様変更。パッと見、わからないほどの、ほんのちょっとしたマイナーチェンジです。
ところが。
その気になって考えてみると、これがなかなか、難易度が高くなりそうでした。
なぜか。
ワークショップのやり方では、既成のファスナーをそのまま木型に貼っていって、余った部分はペンケースの中に入れ、びろびろさせていました。
サイズ調整せず、成り行きで、ファスナーが革に密着し、隙間なくペンケースを密閉してくれたわけですね。

でも、ファスナーを逆につけると……まず、びろびろを納める場所がありません。ファスナーの余りを短辺部分に収納することになりますが、ここは革を縫い合わせるため、厚みが出ないからです。
ということは。
ファスナーの余りが出ないよう、つけるL字の部分ぴったりのサイズに、あらかじめ調整しておかなくてはならないわけです。
ファスナーのサイズ調整……どうやればいいんだろう。
ネットで調べてみると、
まず、ファスナーの務歯、つまり嚙合わせる部分の金具をクイキリで外し、
次に、布を切り、
最後に、止め部分の金具をつけて完成、
という手順のようでした。
なるほど~。たったそれだけか。大して難しくはないかもしれない。
よしよし。やってみようではないか。
止めの金具は、50セット入りをネットで買えました。
クイキリは、東急ハンズで、悩んだ挙句、手のひらサイズのものを購入。
止めの金具を締めるペンチは、家にあったものでよさそうです。
ファスナーの長さは、24.5センチにしたいので、最も近い30センチの長さのものを何本か買いました。
失敗した時の予備も準備OKです。

道具はそろいましたよ。
ではでは。
まず、長さを測って、印をつけて……

務歯を、一つずつクイキリで外す……

………むむむむむ。
これが、なかなか……
クイキリをぐいっと入れて務歯を広げるという作業が、うまくいきません。
四苦八苦して務歯を外すと、台布がボロボロに……
ううむ。
ネットで見た時は、カンタンそうだったのにな~。
なんとかかんとか務歯を外すと、台布が無残な姿に。ああ。

気を取り直して、布の要らないところを切って、止めの金具をつけます。
金具はペンチで挟んでつぶして固定するわけですが、つぶしすぎると「止め」の機能を果たさなくなってしまいます。
カーブ部分のふくらみはつぶさないようにしなければなりません。

……できた。
綺麗じゃない……

ま、ボロボロの台布は、見えなくなっちゃうところだから。
できあがったファスナーを、逆向きに木型に貼りこみ、革を貼り付けます。
そして、ファスナーをするすると開けて、革とファスナーをを木からはがします。
………むむむむむ。これが、なかなか……
長辺の終わりの部分が、ファスナーのお尻の部分で固定されているため、革が左右に広がらなくて、外しにくい……
うっかりすると、ファスナーが革から剥がれそうになってしまいます。
慎重に慎重に。ふうう。
そうしましたら、ファスナーと革を縫い合わせます。
………むむむむむ。
むむむむむ。
むむむむむむむむ。
これが、なかなか…………

ワークショップで作ったときは、ファスナーを全開にすると革が平たく広がったので、楽に縫えました。
でも、ファスナーを逆向きにすると、革が広がりません。
ファスナーのお尻の部分、いまちょうど写真で引手の金具があるあたりは、左手側から針を刺す穴が見えません。
う~む。
エルメスの職人さんの言葉を思い出しました。
https://blogs.yahoo.co.jp/glirulusjp/34539824.html
「左手が見えない状態で縫うやり方をマスターすれば、なんでも縫えるようになる。バッグなどは、どうしても左側が見えない状態で縫わなくてはならない部分があるから」
なるほど~。このことか……
右手側から刺した針をガイドにして、左手側を肉眼で見ないで針を差し込む。
ううむ。エルメス縫い、難しい……
縫い目をまっすぐ綺麗に……と、考える余裕もなく、
もう、とにかく針を通せればいいんだ!
……というわけで、このような裏側に。
思ったより、マシ??

シッポには、また厚革を挟み込んで縫い合わせます。

ファスナーのサイズ調整の練習をするために、ヌメ革でもう一つ作りました。
シッポのコバも磨きます。ヌメ革はトコノールのみ。茶色いほうはローバスバチックで染めてからトコノールでゴシゴシと。

できた!

……ううむ。ファスナーの位置取り、ヌメ革は、前回と同じ失敗をしているような気がする……
もしや、ワタクシ、学習能力ゼロ?!

まあ、ともかく、
できました。
サイズ調整したおかげで、ファスナーが革をぴったり多い、ペンがこぼれる隙間はありません。

茶色いほうは、裏側に革の面積を表す記号入りのお宝部位です。

前回作った四つのうち、一つはお嫁に行ったから、今回作った二つを足して合計五つ。
ペンケース五つ並べると、壮観ですねぇ……………

……………ま、
万年筆もボールペンも、際限なく仲間を呼んで増える一方だし。
ペンケースなんて、いくつあっても困ることはありません。
ああ。
ファスナーのサイズ調整が綺麗にできるようになるには、あといくつペンケースを作ればよいでしょうか。
別に、ペンケースが増えたら、増えた分だけ、入れるためのペンを買えば、いいんだよ?
………って、アンタね。