大阪府高槻市の淀川堤防斜面の草むらで4月29日、同府豊能町の宇野津由子さん(36)の遺体がポリ袋に入れられて見つかった事件で、同16日夜に宇野さんの携帯電話から豊能署に女性の声で「殺されるかもしれない」などと身の危険を訴える内容の電話がかかっていたことがわかった。

 捜査関係者が取材に対し、明らかにした。電話の主は匿名だったが、府警は宇野さん本人と判断。宇野さんは同28日頃に殺害されたとみられているが、当時、応対した署員は「問題なし」として記録や報告もせず、情報は事実上、放置されたという。

 同署の説明によると、電話があったのは4月16日午後9時頃。当直中の署員が約30分間応対したが、特に問題はないと判断して記録には残さず、翌日以降も、署長ら上司に電話について報告はしなかったという。

 ところが、4月29日に高槻市内で女性の遺体が見つかり、宇野さんの同居家族が5月10日に同署に行方不明の相談に訪れたことから、身元が宇野さんと判明。捜査1課が宇野さんの携帯電話の発信記録を調べたところ、同署に電話していたことが発覚した。電話の内容について、同署は読売新聞の取材に、「事件捜査の関係上、明らかにできない」としているが、捜査関係者によると、宇野さんらしい女性は電話で、自分の身に危険が迫っていることを訴えていたという。捜査関係者は「結果論ではあるが、対応に問題があったのではないか」と話している。

 警察への相談を巡っては、埼玉県桶川市の女子大生ストーカー殺人事件(1999年)で、埼玉県警上尾署員が、何度もストーカー被害の訴えを聞きながら捜査に乗り出さず、幹部への報告もしていなかったことが問題化。その後も、対応の遅れが問題になるケースがあったことから、警察庁が今年2月、相談内容をすべて記録し、署長などへの報告徹底を求める通達を全国の警察本部に出している。

 石垣峰竹・豊能署副署長は「一般的な『問い合わせ』として処理した。(警察庁通達にある)『相談』にあたるのかどうかや、対応が適切だったかどうかなどについては、今後の捜査の推移を見て検証する」としている。

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