うちにいる爬虫類はほとんど慣れていません。
扱えないほどの大型種がいないこととハンドリングをして楽しむような種類がいないのが理由です。
しかし慣らしておいた方がいいかなと思う個体も中にはいます。
1匹だけ飼っているキタアオジタなどはエサやりのたびに手に噛みつこうとしてくるので、最近は餌の時に一度は持つようにしています。
アオジタは1匹しか飼っていないので他はどうか知りませんが、持ってしまえば噛みつくことは無いのが不思議です。
ストケスやミドリガストロカナヘビなどは慣れて無いのを持つと高確率で咬もうとします。
慣れやすさも種や個体の性格、成長段階によって変わるのも面白いですね。
トゲトゲ系で岩や木の割れ目に隠れるような種は大抵臆病で小さいうちは警戒心が強く人を見るなり隠れてしまうのが多いです。
イワトカゲやアルマジロトカゲがそういうタイプですが、あまりに出てこないとエサの食いも悪くなることがあるので、そういう時はシェルターをすべて撤去して隠れられないようにするとあきらめて人への警戒心が薄れる場合もあります。これは頑健で少しのストレスでは調子を崩さない種だからできるので、繊細な種に使える手ではありません。
大抵の種は大人になると子供の時よりは警戒心は薄れます。
隠れっぱなしだったのが大人になると触れるくらいになるのもいますが、個体によってはずっと隠れっぱなしなのもいます。慣れには個体の性格の影響はかなり大きいと思います。
種ごとの例を出すと同じイワトカゲのストケスとホズマーでは、警戒心という点ではホズマーの方が高いように見受けられます。
特に幼少期は隠れていることが多い印象があるのですが、前述の方法を使えば小さいうちからあまり逃げなくすることは可能です。
ストケスはパワフルなのでそこまで臆病ではないですが、慣れていないと攻撃性はホズマーより高いです。ホズマーを持っても咬むそぶりを見せたことはありませんが、ストケスは持ち方が悪いと咬もうとする個体が何匹かいます。
種として比べるとホズマーはおっとりしていて動作もゆっくりした感じですがストケスは陽気な代わりにパワフルで動作もバタバタ元気な感じです。慣れさせるのにエサで釣るというやり方をとるならば、ストケスの方が容易かもしれません。しかし種としての傾向よりも個体の性格の方が慣れる要因としては大きいので、個体ごとに対応していく必要があるでしょう。