春はあけぼの 超口語訳  第八十三段 | 横内ガラス

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清少納言のおばさんが書いた

平安時代のエッセイ集「枕草子」

誰でもわかる超口語訳でお送りしてます。

今も昔も変わらない人の機微、お楽しみください!

 

 

第八十三段

  いとおし気のないもの、つまり、可愛げのないもの。

  私がその人の代わりに歌を詠んであげたのに、

 その歌が褒められた時。

 褒められたんだから、それはいいんだけど、

 本音でいえば作ったのは私なのに、

 何であんたが褒められてるのって思って、

 面白くない。

  そういえば、以前こんなことがあったわ。

 遠くまで旅をするっていう人がいて、

 私はその人を直接知ってるわけじゃないのね。

 なのに、知り合いから知り合いにつてを頼って、

 私の事を指名してよ、

 「その国でうまくやって行けるように、

 紹介状を書いてください」

 って、これまた人を介して言って来たのよ。

 でもさ、その依頼者って間接的に知ってるってくらいで、

 あんまり気乗りしなかったのよね。

 だから、その国にいる知り合い宛の手紙を、

 ちょっと手抜きで書いてやったわけよ。

 そうしたら、その手紙を受け取った知人がさ、

 「なにこれ、ちっとも気持ちがこもってないじゃないの。

 うわべだけの手紙だなんて、ひどくない?」

 って怒っちゃって… 返事もくれないのよお。

 それどころか、私がひどい人だって

 言いふらされちゃったのよ、マジへこむわああ~