昨年、デザインが好きでオクで購入した和柄日傘
。実際に使用してみると、屋内などで畳んで持ち運びする時に少々、使い勝手が悪かったのです。
持ち手の形状は最初、写真の状態でした。
合皮を編んだ細紐が取り付けてあります。
この紐が問題。短めなので手首に引っ掛けて持ち運ぶ時、手が通りにくい。同じく短めなので、あそびがなくて手首が擦れる。紐が細めなので食い込む感じがする。
でもって、昨夏が終わった時点で持ち手端に取りつけてあった方の紐がすっぽ抜けて取れてしまったのです。
穴にねじ込んでボンドで固定してあっただけですから、遅かれ早かれそうなるとは予測してはいました。「ワンシーズンとは耐久性が悪いな、おい」と一人突っ込みをしつつ、補修法を思案。
まず、紐は幅があって柔らかい真田紐に交換。巻で買った三分幅の袋真田紐があったので、それを利用することにしました。
釦状の留め具からも細紐を引っこ抜き、引っこ抜いた穴にボンドを充填。袋真田を半分に折って、留め具の穴に押し込みます。針金で突いて奥まで押し込むべし、押し込むべし!![]()
それから真田紐を横に倒して、留め具穴横の平らな部分にボンドで固定。更に上からネジ止めすれば、ちょっとやそっとでは紐は抜けません。
次に持ち手の横穴に真田紐を通してから、反対側の端を同様にボンドを充填した持ち手端の穴に押し込みます。横に折って固定するところまでは同じ工程です。
さて、ここからが問題。
留め具は持ち手にくっついてしまうのでネジは気になりません。しかし、持ち手の端は見える。多分、他の人は全然気にしないと思うけれども、使用する当人である私が気になる。
なので、ネジの代わりに表面が平らで面積の広い画鋲
にボンドをしっかりと塗って固定しました。更に画鋲を台にしてマーブルの硝子を貼り付けます。小型電気炉で焼き溶かして作ったオリジナルの硝子パーツの在庫から色と大きさが合うものをチョイス。
これで上から見たときの見栄えは良くなりました。
ですが、横から見たときがまだ気になります。図解のようになっていて、隙間が見えたり、紐や画鋲の厚みが見えたりするわけです。
なので、持ち手と硝子の隙間にボンドを充填。そして、硝子の横を囲むように平らな板状のビーズを並べてボンドで固定しました。
ボンドは金属・硝子用のA液・B液混合硬化タイプの強力なもの。
完成形がこちら。紐はもう少し短くて良かったかなというのが反省点ですが、なかなかいい感じに仕上げられたと思います。





