FBにUPしたところ、割と関心を持っていただけた干支の守護仏を表す種子梵字の帯留。

 

Minneで販売したいという野望の元、着々と制作中。

写真はあとは金具を取り付けるだけとなった硝子たちです。

両端が丑・寅年の守護仏・虚空蔵菩薩の種子梵字・タラーク。

真ん中は左が辰・巳年守護の普賢菩薩でアン、右は未・申年守護の大日如来、バン。

 

でもって、実際のメイキング過程がこちら。

予め焼き熔かした硝子が土台になります。綺麗な円形や楕円形に焼くことも出来ないのではないのですが私は溶けた結果出来るちょっといびつな形が味があって好きなので、あんまり綺麗に形を整えることをしません。結果、下の硝子は蛤っぽい形に焼き上がりました。

ちょっと入っている金色の砂みたいなのは粉末の雲母です。

 

これにネットで調べた見本の種子梵字を見ながら、薄く梵字を書いていきます。今回は、卯年・文殊菩薩のマンという梵字です。

 

材料は水でうすうすにした銀粘土のペースト。

うすうすですぐ乾くので、形が気に入らなければ乾いた後、指で簡単に払い落とせるので納得のいく形になるまで書き直します。

 

形が決まったら、もう少し粘度のあるペーストを重ねていきます。

ちょっと太くなりすぎたり、はみ出したりしますけど、そこは後で整えるので、土台の硝子が透けないくらいにペーストを重ねます。

重ねた銀ペーストが乾いたら、細密細工用の細いカッターナイフを使って、はみ出したり太くなりすぎたところを削っていきます。

削った銀粘土は乾いた筆で払い落とし、削り残しは水で濡らした細筆で輪郭ぎりぎりをなぞるようにしてぬぐい取り。

 

 

梵字書き完成。

これを焼成すると、純銀粘土に含まれる粘土成分が全部蒸発というか、焼き消えて純銀成分だけが硝子にしっかりと蒸着するというわけです。

複数の干支を守護する仏さまがいらっしゃっるし、阿弥陀如来と観世音菩薩のように種子梵字が同じ仏さまもいらっしゃrので、干支守護仏の種子は十二種類ではなく七種類になります。

 

文殊菩薩のマンや大日如来のバンはアルファベットのB(の鏡文字)やaに屋根がついている感じなので比較的書きやすいです。

難しいのは阿弥陀如来または観世音菩薩を表すキリーク。

何だろう、龍を紋章化したみたいな形状で、とにかくバランスを取りづらい。でも、キリークはFBで是非欲しいとコメントを下さった方がいらしたので、頑張って硝子の色・形違いで2、3個は作って選べる状態にしたいのです。

 

これ、あんまりにも細かいものは無理だけど、応用すれば家紋とかも書けそうです。

揚羽蝶とか鶴の丸とか、地元福岡所縁の黒田家の「巴藤」なんかは細かすぎてとても描ける気がしないのですが、梅鉢、二つ巴、三つ巴くらいなら描けます。人気のある戦国武将関連だと毛利家の「一文字に三つ星」とか真田家の「六文銭」くらいなら、うん、いける。

 

因みに自分ちの家紋は無理な方に入っているのですが・・・orz