川端のリバレインのB1階に入っている千年工房という呉服屋さんで取り扱っている「北山W」という帯締めが好きです
この帯締めは2本を組み合わせて1本の帯締めとして使用するタイプのものです。
1本の長さは通常の帯締めの半分くらい。なので、1本では用を成しません。
端っこはこんな風。方端は房になっていますが、反対側は輪っかになっています。
どうやって使うかというと、下の画像のように2本の帯締めのそれぞれの房を相方の帯締めの輪っかに通します。
でもって、房を引っ張ると輪っかがお互いの紐になった部分を滑って行って、最終的には
こんなふうに輪同士が組み合わさって、下の画像のように左右で色の異なる1本の帯締めが完成するわけです
最低、2本がないと帯締めとして使用できないわけですが、2本だと組み合わせが固定してしまうので楽しくない。
この帯締めは最低3本。で、色数が豊富なほど色々と組み合わせられて楽しいという代物です。
白っぽい色や、黒っぽいベース色と挿し色を組み合わせて使用するのが基本ですが、挿し色同士を組み合わせても楽しいです。
この帯締めを私は6本所持していました。
内訳は、ベース色として練色(うっすらと黄色味がかった白。白に近いクリーム色)、鉛白(白に近い灰色)
挿し色として、青丹(濃い抹茶色)、貝紫(ロイヤルパープル)、納戸(ピーコックブルー)、刈安色(緑味がかった黄色)
で、この間の土曜日、セールの時でも安くならなくて定価でしか買えなったこの帯締めがまとめ買いセールになるというのでと買いに行ったわけです。1本購入の場合は定価。3本買うと2本分の価格になりますというセールです
深い赤系統を1本、黒か黒に近い灰色のベースカラーを1本、春らしい明るい色(藤色とか水色とか)を1本という心積りで出かけたのですが、春色の2本の候補をどうしても1本に絞り切れず、ベースの黒を諦めて、赤系統1本、春色2本を購入してしまいましたとさ。
愛用の色名辞典(「日本の色・世界の色」ナツメ社)で確認したところ、一番上は日本の色名だと蘇芳が近いような・・・。でも、ローズマダーの方が色が似ていたかも。紫がかった深い赤色です。
真ん中は青竹色。
一番下は藤色・・・、いや一段濃い竜胆色の方が近いかって感じです。
緑、紫系統の着物が好きなせいか、帯締めもその系統の色が多いなぁ
異色なのは以前に買っていた刈安。呉服屋のお姉さんに勧められた色で多分、自分では絶対に選ばない色だったのですが、意外に重宝しています。
プロの意見は傾聴するものですね