四国八十八ヶ所参りツアーの続きです。
種間寺を過ぎて、第35番札所清滝寺へと向かいます。
ここでちょっくら、迷子になってしまいました。
と言いますのも、うちのマーチくんにはナビが付いていません。私が地図大好き人間で、かつ自分がどこを走っているかも定かでないうちに目的地に辿り着くのが嫌なアナログ派だから。
とはいえ、例えば、福岡からフェリーに乗って大洲というのは地図と道路標識で何とかなるとして、土地鑑のない場所でホテルだの寺だのに辿り着くのはナビが便利。
で、携帯をに替えたところ、スマホにグーグル先生のナビがついているではありませんか
ってわけで、スマホナビをフル活用していたのですが、どうも、寺巡りをしていると細い道とか入り組んだ道とかに誘導されるケースが多くてですね。88ヶ所参りについては道路標識が充実しているから、下手にスマホナビに頼るよりも道路標識を頼りに行くべ、ということでナビを切っていたのです。
したらば、何故か大きな交差点で道案内がなくて、勘で車通りの多い左に曲がったら、第35番札所清滝寺ではなく、36番青龍寺のが現れたと。
どうも、左に曲がるのではなく直進するべきだったようです。
仕方ないとナビ復活。
推定、四角形の三辺をまわったような形で清滝寺に辿り着いた・・・はいいのですが、この清滝寺。
本日のハイライトってくらい半端ない山寺だったのです。
道狭い 離合は無理
しかも、急傾斜、ヘアピンカーブ多数 あ、離合っていうのは対向車とすれ違うことです。これ、全国標準語だと思っていたのですが福岡県特有のいい方らしいですね。
しかーも。うちのマーチくん、この平成のご時世に、マニュアル車なんです
いや、運転へたくそのくせにマニュアル車好きで、わざわざ好んで買った私が元凶なので、したって仕方ないんですが。
離合の為に停車したりした日にゃあ、の坂道発進が待っている~
いやぁぁ
しながら、細い山道をけなげに上るマーチくん。
駐車場に着いた時には、だった私。心臓
っす
駐車場から更に階段を上がったところに本堂。
まぁ、ここもめぼしい仏像はなかったのでさくっとお参りをしたのですが、こちらのお寺には面白いものがありました
コンクリート製の観世音菩薩(多分)の下に小さいお堂があるのが分かります?
この入口から入ると、菩薩の足下と思われる中心の柱をぐるりと回る胎内巡りが出来るのですが、これが結構怖い。
まず入ってすぐの階段が超絶狭くて、しかも照明がないので少し進んだだけで
マジになーんも見えません。柱に手をついて、爪先で傾斜を探りながら進むのはなかなかデンジャラス
ひーん、怖いよーなどと言いつつ一巡りした私たちなのでした。
くそぉ。また心臓がしだしたじゃないか
そして、もう一つ。
上った以上、下りねばならないというこの現実
坂道発進の恐怖がない分だけましだけどさ
と細い坂を再びしながら、下りたのでした。
次の青龍寺までは約18km。時間的に最後のお寺になりそうです。
先ほどの反省を踏まえ、一応、ナビは作動させつつ、道路標識優先で行くことにしました。
青龍寺は土佐市の南に横たわるように位置している半島の突端にあります。
昔はぐるーっと半島の付け根まで廻るか、船で渡るかしなくちゃだったと思うのですが、現代は橋があるのでらくちんです。
余談ですが、この半島には野球で有名な明徳義塾高校がありました
橋を渡って、波切不動さまを祀る青龍寺到着
時刻は4時40分。
セーフです。
ご朱印は本堂にお参りし、お遍路札を納めてから頂くものなのですが、納札所は5時に閉まってしまうので先に頂きます。
だって、納札所から延々と石段が伸びているのですもの
くっ、ここも山寺か
気を取り直して、を上ります。
綺麗な朱塗りの三重の塔を抜け、山門を抜け、お不動様が祀られている滝を抜け・・・。
ややこじんまりした本堂に辿り着いたらば5時です。
これにて、本日の寺巡り終了
で、次の問題はどこに泊まるか。
88ヶ所参りは一日でどこまで進めるか見当がつかないので、宿を決めていなかったのです。
青龍寺の近くに国民宿舎もあるようですが、翌日のことを考えると出来るだけ次のお寺の近くに行きたい。
ちなみに次のお寺までは50km。
おや、次の37番札所岩本寺には宿坊があるではないですか
駄目元でTELしたところ、食事はもう用意出来ないけれど、素泊まりならOKというお答えを頂きました
とマーチくんは一路四万十町の岩本寺を目指すのでした。