はじめまして。

神戸三田の地にある眼鏡セレクトショップ
グラスフィッターササダの徳永と申します。

恥ずかしいお話ですが

少しでも私のことを知って頂きたく
これまでのことをお話したいと思います。

少々長いですが、もしもよろしければ
お付き合い下さい。





大学卒業を目前に進路指導室で
私は途方に暮れていました。

自分にはどんな仕事が向いているのか?
そもそも自分は何がしたいのか?

まだ当時の私には
見当もつきませんでした。

何となくカッコイイからと
広告代理店を調べてみたり

やっぱり食品関係が
堅いかなと思ってみたり。

そんな中、たまたま開いたページに
日本最大の眼鏡チェーン店が
紹介されていました。

何となく、本当に何となく
私はその会社を訪問先リストに
入れていました。


その後、あっけなく
その会社から内定通知が届き

気がついたら賑やかな街にある
メガネ店の片隅で
メガネを拭いていました。

特に好きでもない物を売る
つまらない日々。

毎日毎日ミスの連続で
上司には叱られてばかり。

自分にはもっと他に
向いている仕事があるはず。

帰りの電車では就職情報誌が
愛読書でした。

そうです。当時の私は
どうしようもない

ダメ社員でした。

結局辞める勇気すらなく
少しづつ仕事を覚え

やがて後輩ができて
少しは社会人ぽくなり始めたある日、

学生時代の友人に

「どうしてもオマエに
会わせたい人がいる。」


と言われました。

友人に紹介されたのは
小さな眼鏡ショップを

開店したばかりの
若いオーナーさんでした。

初対面なのに
不思議な懐かしさを
感じました。

それが現在の
佐々田オーナーでした。

初めて会った日の会話で
佐々田の言葉に

私は衝撃を受けました。








「メガネって面白いよな!」





私はそれまで
メガネが面白いと思ったことが
一度もなかったからです。



「この仕事って楽しいよな!」


値切られてばかりのこの仕事、
正直言って好きではありませんでした。


「小さい会社だけど、うちへ来ないか?」


好きな仕事では無いけれど
安定した大手を辞める勇気は

全くありませんでした。

でも、
このまま続ける理由も無かったのです。

何となく惰性で働いていた私は

いきなり大きな岐路に
立たされた気がしました。

毎日同じ日々が過ぎ去って行く。
気がついたら社会人5年目でした。






「メガネは面白い。

この仕事は楽しい。」







仕事からの帰り道
その言葉が頭から離れませんでした。

何度も熟慮した結果
数ヶ月がたったある日
私は一大決心をしました。

業界最大手のチェーン店を
辞めることにしたのです。

当時の上司からは

「いつでも帰ってこい。」

と暖かいお言葉を頂きました。

そして遂に
業界最小の個人店へ移りました。

検査、販売、加工。
個人店へ移っても
やる仕事は今までと全く同じ。

でも無名のお店を
お客様に選んでもらうのは
どれだけ大変なことか。

誰でも知っている有名な
大手とは立場が全く違いました。

小さな店だからこそ
いかに信頼していただくか

メガネを売るのではなく
見える喜びをご提供すること。

それには事務的な対応では通用せず
もっと人間味のある対応が必要でした。

想像以上に慌しくなりましたが
以前と違い毎日が充実してきました。

小さいながらもみんなで一丸となり
数年後2号店ができました。

先輩の2号店もすぐに軌道に乗り

そして遂に今度は私に

大きな役目
回ってきました。


次の3号店を任されることになったのです。

やっと自分もひとり立ち。

これからは誰にも頼らず
自分ひとりで結果を出して行く。

小さくても
一つの店を任され孤軍奮闘。

毎日が更に
充実していきました。

ところが...私はその後

大きな失敗を
犯してしまうのです。


開店後たった3年足らず

私の任された店は業績不振から
撤退することになったのです。

資金不足。
競合店の出店ラッシュ。
様々な要因がありました。

でもそれは結局すべて言い訳
本当は自分に能力が無かっただけでした。

一軒店を潰してしまった。

会社にとんでもない損害を
与えてしまった。

そして何よりお客様に
大変なご迷惑を掛けてしまった。

大きな罪悪感で
押し潰されそうになりながら本店へ戻ると

すぐに社長から本店の店長を命じられました。
私は内心思いました。

「今のままの自分ではダメだ。

店長の器ではない。

まして本店の店長なんて務まるはずがない。」

それからは評判のメガネ店があると聞けば
他府県でも訪ね歩き見学しました。

そんな中、ホームページで
たまたま見つけた埼玉の眼鏡店。

ページを読めば読むほど

この人はスゴイ。

それが業界ナンバーワンの眼鏡フィッター
横田流フィッティング術の横田進先生でした。

先生は
徹底した技術至上主義。

値引き販売など一切せず

他府県からも多くのお客様を集めていました。

何としてもこの人から
技術を学びたい。

いても立ってもいられず
埼玉へ出かけました。

「こんなに遠くから
勉強しに来た人は初めてだよ。」


先生は暖かく迎えてくれました。

ここで、自分が今まで
いかに未熟だったかを思い知るのです。

そして、この業界には
大いなる矛盾や問題点があること。

取り組まなければ
ならないことがたくさんあること。

数々のカルチャーショックを受け
それからしばらく
眠れない日々が続きました。


自分は人生で何をなすべきか?

何のために生れてきたのか?



これまで経験して来たこと、
失敗、出会い、起こったこと
すべてに意味がある。

最後に行き着いた答えが

ただの“メガネ屋”ではなく

”メガネ合わせ屋”
になることでした。

オンリーワンになること。

そしてエッジの効いた
魅力ある店を実現させること。

その後は様々なスキルを
自分にインストールしていきました。


横田流フィッティング術、
認定眼鏡士、
キャリアグラスアドバイザー、

パーソナルカラーアナリスト、
バランス美学、
ハンドメイド眼鏡、
メンタルヘルス、
コミュニケーショントレーニング。

そしてそこでは
たくさんの方々に出会いました。

美容業界の方々が集まる勉強会で
一人のメイクアーティストに出会いました。

彼女との会話の中で
メガネとメイクは


どちらも目元を
美しくするためのもの


同じ方向を目指している
と気づきました。

「将来、メガネとメイクで
コラボレーションができたらいいですね。」


それからというもの私はメガネを
視力矯正具としてだけでなく

人の魅力を開花させる重要なアイテムだと
考えることが益々強くなりました。

それから毎日毎日、
お店を潰した失敗を

挽回したい気持ちに
追い立てられるように働きました。






その話が現実味を帯びてきたのは
2007年の終わりごろでした。

人口が増加した
三田市ニュータウンの中心街に

これまでにない本格的な
眼鏡セレクトショップを
出店すると言う計画です。

今度は前回と規模が違う。
二度目の失敗は絶対に許されない。

その全権を自分が任されている。

綿密な計画を立て
何度もシミュレーションしました。

そして2009年4月
ついにファッションと技術を融合した

本格志向の眼鏡セレクトショップ
グラスフィッターササダをオープンさせました。

一般的な眼鏡店とは全く違う商品構成。
メガネ屋ではなく「メガネ合わせ屋」。

でも、それを一般に理解して頂くのは
容易なことではありませんでした。

決して順調とは言えない
日々が続きました。

そんなある日、ご遠方から
一人の女性客が来られました。

お客様は強度近視で
見え心地も掛け心地にも

そして何より外見に
悩んでおいででした。


そのお客様には
大変喜んで頂きましたが


お帰り際に言われた一言に
私は衝撃を受けました。






「メガネを掛けると言う事は

女性である事を

諦める事だと


思っていました。





女性が抱えるお悩みの深さを
思い知りました。

それからは強度近視でも
美しく見えるには?

ということに
取り組んで行きました。

様々な波を乗り越え2011年に
メイクアーティストさんや
スタイリストさん、カメラマンらと共に
「メガネ美人花計画」をスタート。



そして2012年、横田流フィッティング術において
全国初のゴールドフィッターに認定されました。


大丸梅田店で開催された職人展イベント
「日本のものあわせ」にも
創作眼鏡職人として出展。

そして
2014年12月には
インディヴィジュアル遠近両用レンズ


HOYALUX.Msiの販売枚数で
全国1位となりました。


ご遠方からのお客様が
増加したことを機に

2015年からは
ご予約優先制を
導入するに至りました。

まだまだ私たちにできることには
限界があり技術も知識も発展途上ですが

グラスフィッターササダを
選んで下さったお客様が

様々なお悩みから解放され
その後の人生を

明るく歩んでおられることを
確認できた時が最高の幸せです。


そして今、
私はこの仕事が大好きです。





私たちの使命は美しいアイウェアたちと
素敵なお客様を結び付けていくこと。

アイウェアで自信を持った人をつくり
日本を元気にしていくことです。


少々長い文章ですが最後までお読み頂き
ありがとうございました。


あなた様にお会いできる日を
楽しみにお待ちしております。


GLASS Fitter SASADA  徳永裕司



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