現ナマ引出し | 英国MBAへの挑戦ブログ

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イギリス(スコットランド)の大学院(ビジネススクール)でMBAを目指すことになった40代男の冒険記録です。

 1年前、MBAコース開始の時に、Bank of Scotlandで作った個人口座に1年分の生活費を一括して預け入れた。その際、日本の銀行口座(もちろん日本円)から海外送金(ポンドへ両替)という形をとり、レートは1ポンド190円近かった。ところが、現在のレートは1ポンド135円!

 

 さらに、同様に1年前、授業料をこれまた1ポンド190円で払っているので、仮に現在のレートで計算した場合と比べて、なんと合わせて200万円以上も多くかかったことに!まあこれは言ってみても仕方ないけど、EU離脱投票後のポンド暴落のおかげで、損した気分が大きい。というよりも、今年UK留学する人のお得感が大きいと言うべきか。

 

 ただ、(節約生活の効果か)去年預け入れていたお金がまだ5000ポンド以上残っている。これを今のレートで日本円に戻すと、ひどい為替差損が実現してしまうことになるので、考えた結果、ポンドのまま現金で日本に持ち帰ることにした。そしてポンドが少しでも高くなった時期を見計らって円に換える作戦でいこうかと。ポンド上昇に期待。

 

 なので、今日、すぐにおろせるのかちょっと案じながら、Bank of Scotlandに出向いて引出し要求をした。ちなみに、日本みたいに引出したい金額を紙に書いて渡したりとかいう手続きは一切無し。窓口で、口頭で言うだけ。ガラス越しの上に相手は早口、不愛想で途中何を言ってるかわからない所もあったが、パスポートを見せたり何度かサインさせられたりした後、奥の方からゆっくりと現金を持ってきた。

 

 50ポンド紙幣を目の前で1枚ずつ数えて、確認を求められたのでOKと言うと、そのままキャッシュの束が、ガラス下の受け渡し口に滑って来た。でもこれにまったく違和感がないので、僕もUK文化にだいぶ慣れたんだろうと思う。

 

 それにしても、裸のままゴムで束ねられたキャッシュがゴロゴロと返って来ただけで、封筒とか、計算書とか、伝票とか一切なし。通帳もないので、残った端の残高がいくらなのかもわからないというのが、まあやっぱりUKらしい。細かいことは気にしないというか。

 

 でもとりあえず引き出しを終えてホッとした。あとは日本の家に帰るまでこのキャッシュを守り抜くだけ。