バグパイプ大会 | 英国MBAへの挑戦ブログ

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イギリス(スコットランド)の大学院(ビジネススクール)でMBAを目指すことになった40代男の冒険記録です。

 曇りの土曜日。気温は20度くらいだが風があるし時々雨も降るので寒く感じる。長袖シャツの上にウンドブレーカーを来て外出。もうスコットランドの夏は終わったようだ。

 

 修士論文の初稿がどうやら出来上がりつつあるので、今日の午後は息抜きしようと思っていたところ、近くのグラスゴーグリーンという巨大な公園でバグパイプの大会があるというのでふらっと行ってみた。公園でやってるのに入場料11ポンド(学割で)らしい。ムッとしたがせっかくの機会だし、もう二度と見ることもないかも知れないので、入ることにした。

 

 入場してみると、あまりの人の多さに驚いた。これは大イベントだ。そして周囲からは既に耳が痛くなるほどのバグパイプの音だらけ。なんかすごいことになってた。何でもスコットランドだけじゃなく、アメリカとかからもパイプバンドが来てるらしい。たしかにバンドもたくさんいる。つまり世界大会ということだ。

 

 

 そして、どのバンドのメンバーも皆すごく統制されていて、真剣そのものだった。これはつまり、エンターテイメントじゃなく、本気の大会らしい。1年以上スコットランドに住んだがこんなのを見るのは初めて。バンドはチーフパイパー(勝手に付けた呼び名)とその下に何人かのパイパー、そして大太鼓一人、小太鼓数人、で成り立っている。

 

 小太鼓には二種類あって、ただ太鼓をパラパラと叩く専門の一団と、ばちを時々上に上げてくるくるまわしたりしながら演奏するパフォーマンス重視の一団とがあり、そのばちをくるくる回すのが見ていて小気味よく楽しい。そして大太鼓はデカくて目立つわりに、あまり音の存在感はなく、パイプの音を邪魔しないようにしているみたいだった。

 

 演奏中は、周囲に何人か審査員がいて、リアルタイムで採点していた。僕が見て聞いていても、どのバンドも上手でかっこよく、まったくバンド間の差を感じなかったが、プロの目からすると、やっぱり質の良しあしがあるってことだろう。

 

 スコットランド生活も残り僅かになった。最後に浴びたバグパイプ音のシャワーは、ずっと記憶に残ることだろうと思う。にしても、現地の人々はバグパイプ音とか耳タコだろうに、こんなにたくさん人が集まるのがすごい。どこであれ、伝統文化の力というのはやっぱり強いなと感じた。

 

初めて動画を載せてみると意外と簡単だった。世界ふれあい街歩き風に撮ってみた(つもり)。練習風景。