俺はよく探し物をする。
とはいえ、失くした物を探しているわけではない。
そのとき欲しいものを探しているのだ。
欲しいものは常に、確固たるものとして自分の中にリストアップされているのだが、その時々で優先順位が変わる。
たとえば靴。
お気に入りの靴をとことん履き潰すタイプなので、履いている靴の寿命が近づくと、靴の優先順位が高まり、靴探しの旅が始まる。
まあ、履きたい靴が決まっているので、ネットで簡単に買うことができるのだが、それではちっとも楽しくない。
服にしても、基本的に「おしゃれでもなんでもない」タイプだし、何を着ても似合わないならば何だって着てられるという開き直り型(笑)ではあるものの、とりあえず服の方向性だけはなんとなく定まっているので、それらの寿命が近づくと欲しいもの探しの対象となるわけだ。
まあ、俺の探し物については、誰かの理解を必要としない『勝手にやんなはれ』という部分なので、こうして趣味的なイベントとして勝手に一喜一憂しながら楽しんでいるわけだが、ひとつだけ厄介なものがある。
それは『楽器』である。
とりわけギターね。
フツーの人が見れば同じギターに見えるのだろうが、俺には微妙な違いが見えてしまうのだ。
それはもちろん勘違いも含む(笑)。
なにしろ詳しいわけではないので、文字や言葉では表現できないのだが、俺に言わせると『違うものは違う』なのだ。
で、これについてはライフワーク的にいつもリストアップされていて、暇さえあればギターを探している。
もちろん簡単には見つからないし、見つけたとしても買わないことのほうが多い。
(正確には『買えないことのほうが多い』だが)
しかしそれはそれ。それで大丈夫。
最近はアコギにも興味あるし、あろうことかウクレレに夢中になったりしているので、いわゆる『探し物が増えた』わけだ。
つまり、
『楽しみが増えた』
ということ。
しかし、探しに行く暇がない(笑)。
会社には辞意を表明したが、半分無視されている状態である。
まあ、辞めたら辞めたで今より忙しくなりそうだが(笑)。