改まった場面で話すときやきちんと理解してもらう必要があって話すとき、どうやって話を組み立てたら良いのか、頭を悩ませることがありますよね。
私は、人と会話するときは頭に浮かんだことを何の脈絡もなく話すタイプなので、きっと相手の方は聞いていて支離滅裂だろうな…と思います。
改まった場面で話すときは、予め準備をしておくので、それなりに理解していただけるようですが。
一応「講師」を名乗っているので、日常でもきちんと話せないというわけにはいきません。
そんなわけで、セミナー講師として学びながら大きなチャレンジの真っ最中。
その学びを通して、分かりやすく話す方法に関する素敵な知識に出会いました。
それは「PREP法」
論理的に話すための方法です。
①P:Point ⇨ 結論
②R:Reason ⇨ 理由
③E:Example ⇨ 例え
④P:Point ⇨ 結論
この流れにより、スピーチの組み立てができるし、日常会話でも説得力のある話ができそうだと思いました。
だがしかし…
スピーチでは、みんなが自分の話を注目して聴いてくださるからきちんと伝わる可能性はあるけど、日常会話では自分ばかりが話してるわけではないからムズカシイ。
まだ結論しか話してなくて、その理由や例えをこれから話そうとしているのに、すぐに返事が返ってきて、相手が自分の考えを話したり、別の話題に変わったり。
共感脳で生きる人々(主に女性)は、今の自分の気持ちや考え(結論)に共感してほしくて、その思いに至った理由や経緯を話したくてしかたないのに、解決脳で生きる人々(主に男性)は、相手の気持ちや考えを言われただけで、それに対する見解を伝えようとするから、共感脳側はモヤモヤ。
私の話はつまらない?
私の気持ちや考えには興味がないの?
…となるわけです。
そういえば!
「PREP法的」と言って良いかどうか分からないけれど、相手から理由や例えをしっかり引き出す、聞き上手な方がいらっしゃいました。
私が認定講師になっている、一般社団法人日本ほめる達人協会理事長の西村貴好さん。
ポッドキャストラジオ「今日もほめ達」で、MCのまるちゃんこと丸山久美子さんが何か一言話すと「それってどういうこと?」と、訊き返されます。
だからまるちゃんは、そんな気持ちになった理由や体験談を詳しく語ってくださり、リスナーの私達の共感脳も刺激されて「うん、わかるわかる」という状態になります。
そんなふうに話を引き出していただいたら、一生懸命言語化しようと努力もするから、話す力もパワーアップするんだろうな。
せっかく話す方の気持ちの中にPREP法があっても、聞き手の側に「結論」だけ聞けばそれで充分。それに対して何か言ってあげれば良い…という感覚しかないと「この人私のことを分かろうとしてくれない」と思われてしまうかも。
それを避けるためには、相手が何かを話したら「そんなことを言うのは、何か理由があるのかな?」と考える癖をつけましょう。
そして「今日ほめ」の西村さんみたいに「それどういうこと?」とか「どうしてそう思ったの?」と、話を引き出してあげましょう。
さらに「何かあった?」で具体的な出来事を話してもらうと…
ほら、聞き手であるあなたの導きで、話し手の方もPREP法で話ができるでしょう?
論理的な会話は、話す側だけでなく聞き手側も論理的に聞こうとすることでブラッシュアップされていきますね。
会話のとき、相手が何かを話し始めたら、最初の一言は本当に話したいことのプロローグに過ぎません。言ってみれば、相手の気持ちの氷山の一角。
だからすぐに、その言葉からあなたが思ったことを返すのではなく、その後に続く言葉を待ったり、語りやすいような問いかけで引き出してあげたりしたいものですね。