グランクレスト戦記 Ⅱ【登場人物】主要人物【十年一度超大作…

 

三大勢力

大工房同盟

マティアス・クライシェ大公
声 - 野島昭生
マリーネ・クライシェの父。前大工房同盟盟主。大講堂の惨劇時にシルベストル・ドゥーセ大公と共に亡くなった。結婚式の際はシルベストルと対話し、渋々ながら二人の幸せを願うなど親らしい姿を見せていた。
同盟結成に漕ぎつけた偉大な先祖をもつ上に、先代の治世にて同盟から妻を得たアルトゥークの連合参加表明という一大事が発生し、家族を人質にとられた先代が戦闘継続を断念したことで味方であるノルド軍に裏切者として討たれたという壮絶な時代を経験している。このため打倒アルトゥークのため命を懸けていたが、娘であるマリーネがアレクシスと恋に落ちた上に従者達もマリーネを応援したため二人の結婚を認めることになってしまう。
早い段階で戦乱に身を置いていたこともあり、この世界の真の支配者が魔法師協会であることに気付いていた。このため君主による秩序の時代到来を魔法師協会が望んでいないであろう可能性をマリーネにも伝えていた。
マリーネ・クライシェ
声 - 茅野愛衣
ヴァルドリンド辺境伯にして、父マティアス・クライシェ大公亡き後の大工房同盟盟主。アルトゥーク伯ヴィラール・コンスタンスは従兄。 同盟と連合は敵同士ではなく真の敵は魔法師協会であるという真相に独力で辿り着いた数少ない人物。
エーラム留学時にアレクシスと出会い恋に落ちるも、大講堂の惨劇によって結婚は白紙に戻ってしまう (デーモンロード出現時はシルーカに助けられたため、今でも恩人として接している)。その後は和平も自分の幸せも諦め、武力による大陸の統一を目指して同盟を率いる。父や死んでいった兵士達の喪に服するため、ドレスも甲冑も常に黒を纏っている。
絶対に不可能と思われていたアレクシスとの結婚を実現するため、父を始め同盟の有力君主に働きかけて結婚式まで漕ぎ着けたが、その結果惨劇が起きたため、自分の我儘が父を死なせる原因となったと後悔している。また、本来は情に厚い性格であるが、自分が盟主を引き継いだ後の同盟の結束力が揺らいでいることを憂慮しており、求心力を維持するために敢えて苛烈な決断を下すようになった。
精神的に追い詰められた結果、人為的に混沌を引き起こすという蛮行を行い人々を震え上がらせる。従わぬ者はヴァルドリンド騎士団で全て殲滅するという非人道的な手法で恐怖政治を開始した。時には卑怯とも取れる手段で敵対勢力を制圧していく様が、同じく覇道を歩むミルザーの興味を引き、連合寄りだったダルタニアを同盟に寝返らせることに成功する。更に海洋王エーリク擁する北の大国ノルドの勢力をスタルクに入植させて南海へ進出させ、ダルタニア・ヴァルドリンドを合わせた三国で挟撃し、仇敵アルトゥークを討ち果たした。
ヴィラールを討った後も政治的に忙しい日々で疲労は日々悪化していく。ヴァルドリンドの威信を保たねばならない苦悩、ミルザーに貞操を捧げてしまった後悔、アレクシスへの懺悔などを経て精神的に限界を迎えてしまう。自分一人の人生を犠牲とすることで世界に争いを煽っている魔法師協会を打倒しようという悲壮な決意を固めるが、強力な戦力であったミルザーを失ったことで戦況は大きく変わったことを自覚する。自滅覚悟でテオと戦う覚悟を決めていたが、愛しあうマリーネとアレクシスが結ばれない世界であれば滅ぼすと宣言したテオの言葉で正気を取り戻す。ミルザーに貞操を奪われても自分を愛してくれているアレクシスとついに結ばれた。
アレクシスと結ばれた後は二人でテオに従属することを宣言、テオを皇帝として認めた。魔法師協会が支配する世界に異を唱えたテオに関しては皇帝に留まらない革命者の器であると注目している。
アウベスト・メレテス
声 - 三上哲
マリーネの契約魔法師長。 メレテス一門の出身で、シルーカ、アイシェラの養父。
魔法師は君主の助言者であり、自らの感情を抑制し、偏向のない思考で君主に献策すべきとの考えを持っており、魔法師として行動する際は冷酷とも取れる判断をする。それは相手が養女であっても変わらないが、個人としては娘たちを愛している。テオのへの帰順を申し出てきたシルーカに対し好意的だったマリーネに対し、一度は連合の君主を名乗り、同盟の君主であるセーヴィス王と戦ったテオを迎え入れることで同盟内のが結束が緩んではいけないと進言。後のテオとシルーカの道筋を大きく変えるきっかけとなった。緻密な作戦を立て、正攻法を好むが、同盟から離反したムラード子爵を討つためスタルクを攻めた際にはあえて混沌災害(腐海の瘴気)を攻撃手段とする奇策を献策するという柔軟性も見せた。
メレテス一門の現門主であるティベリオ・メレテスを養父とする。極度の人見知りで、対人コミュニケーションを最低限こなせるように感情を抑制する術を身に着けた。性格には難があるものの魔法師としては抜群の才能の持ち主で、魔法大学の全科目を履修した虹の魔法師となる。マティアス・クライシェと契約し、当初は前述の性格により孤立して雑用ばかりを押し付けられていたが、20歳の時にアイシェラの養父となったことで感情のコントロールに改善が見られるようになる。マティアス亡き後はマリーネにより抜擢され、彼女の契約魔法師長に就任した。
レイラ
声 - 佐倉綾音
マリーネ・クライシェの侍女
カミィ
声 - 小澤亜李
マリーネ・クライシェの侍女
ジード
声 - 間島淳司
エルマー
ヴァルドリンド騎士団の若き団長。父親が副団長であったことに加え彼自身も爵位をもっていたため団長に抜擢されており軍議へも参加している。フランツとは親友であり多くの叙勲を断ってまで自分についてきてくれた彼を大切に思っている。
それなりに鍛錬は積んでいるが親の名声が高かったことに加え勝ち戦しか経験してこなかったため逆境には弱い。セーヴィス王ナヴィルが支援を求めてきた際は加勢している立場にある自分達が優勢に戦いを繰り広げてたことから、自分達の加勢を得ても苦戦するナヴィルの責任を追及し結果的に戦死させてしまう。高見の見物をしていたつもりが、テオという流浪の君主に実質的な敗北を味わうことになったことに気付いて激昂、一転して総攻撃を開始するも単なる消耗戦になった上にアルトゥークの介入を受け全面的な敗北となってしまう
セーヴィスにおけるヴァルドリンドに影響力を失ったことに加え、大陸最強を誇るヴァルドリンド騎士団の名に傷をつけたことに悔やみながら退却する中、常闇の森に迷い込んでしまいヤーナの使い魔にされてしまう。ヤーナから魔王アデーレの復活に伴うアルトゥーク崩壊という嘘を吹き込まれた状態でヴァルドリンドへ帰国する。行方不明だった団長の帰国という事態により周囲から同情されていたが、マリーネの許可を得ず独断で騎士団の仲間と共にアルトゥークへ侵入、無抵抗の人狼族の命を奪うという蛮行を繰り返してしまう。
素性や蛮行が発覚した後は逆に人狼族から終われる立場になるがエマやルナを人質とする卑劣な戦いを続け女王クララの命を奪い、最終的には魔王アデーレの復活を成功させる。しかし、人道に反する戦い方をするエルマーに絶望したフランツ達に見切りをつけられたことで正気に戻る。正気に戻った後はヤーナに騙された自分がしてしまった数々の蛮行を謝罪、自ら望んで人狼族に斃されクララの命を奪った責任をとった。
フランツ
ヴァルドリンド騎士団の若き騎士。エルマーと違い身分は低かったものの数々の叙勲の対象となるほどの才覚の持ち主。年齢と身分がつりあわないエルマーを当初から支え続けてきたことから彼とは親友の間柄であり、彼が指揮権をもつまで叙勲を断り続けてきたほど大切に思っている。
ヴァルドリンド騎士団が敗北する原因となった戦闘方針を主張したエルマーが失意の中で退却し行方不明になったことを心配していたが、彼が無事帰国したことで安堵する。帰国したエルマーがアルトゥークへ侵入し人狼族の命を奪うという計画に誘ってきた際は激怒するが、ヴァルドリンド騎士団敗北の責任を感じるエルマーの覚悟に押される形で参加し仲間を集う。
アルトゥークへ侵入した後はエルマーと共に無抵抗の人狼族の命を奪ったが、エルマーがヤーナに操られていることに気付き失望する。即座に蛮行を辞めマリーネへ報告と謝罪を行うようエルマーに進言するが受け入れられることはなかった。罪のない人狼族の命を奪うことが非人道的な行為であることを何度も主張するも、エマやルナを人質とする卑劣な戦いで女王クララの命を奪ったエルマーに絶望する。エルマーと袂を分かった後は他の騎士団と共にアルトゥークに降伏、エルマーが行った蛮行を全て説明した。
ヴァルドリンドへ帰国した後はマリーネに全てを報告した後、責任をとって自害した。
ナヴィル・ジェルジェ
声 - 西凜太朗
セーヴィスを治める王。同盟所属。
テオ側から独立を認めるように交渉を受けるがセーヴィス全てが自分の物であるという返答をする。そのせいで、中立であった独立君主達の反感を買いテオ軍に敗北し撤退をする。その後同盟盟主のヴァルドリンドの支援を得て再侵攻するが、テオ達の策によりラシックと一騎討ちに持ち込まれ戦死し聖印はラシックの物になった。
フォーヴィス王
声 - 高橋伸也
アルトゥークの進軍に伴い抵抗の意思を示した為、テオやミルザ―達に従属君主などを崩され、自身はラシック軍に包囲された為ラシックと一騎打ちを行い敗北し聖印はラシックの物になった。

幻想詩連合