新しいお仕事のオファーをいただいた。
「オファー」とは、
形を変えたラブレターである。
つまり、
「他の誰でもないあなただからお願いしたい」
ということ。
オファーされた相手の方の
その理由、背景を確認し、
そこに心が揺さぶられたなら
求められたステージで
最大限にできるパフォーマンスを発揮することが、
プロフェッショナルか、と。
今から数年前、
初めてセミナーを主催したときの
いつも心に浮かぶ出来事がある。
キャリアデザインステージの原型になった
最初のセミナーを開催するとき、
初めてだった故に
その勝手がわからなかった私は、
ひとりでも集客しようと
いろいろに人に声をかけていた。
何冊も著書を出されていた
そのゲスト講師の話を
ひとりでも多くの方に聞いてもらいたい、
そんな想いだけだった。
ふたを開けてみれば、
当日、参加できればすると
言ってくれていた何人かは、
会場に来ない。
10人くらい連れてくると
いっていた方の
その参加者は全然来ない。
なんだかんだといって、
集まってくださった方々は、
予定の5分の1にも満たない人数。
主催者の私は、
ひとりでもこないかな、とやきもきして、
受付を行ったり来たり。
すると、
当日のスタンバイしていた
ゲスト講師の方から、
その場で書いたお手紙が
まわってきた。
「なんだろう」と開けてみると、
「参加者にも都合がある。
それを来ないからといって、
イライラするのは、
気持ちは分かるけど本末転倒。
自分たちが開催しようって、
勝手に始めた企画に、
「どうして来ないの。こんないい企画なのに」
っていうのは、
自分目線が強すぎで、
こちら側の勝手な都合だよね?
参加してくれた、今、目の前に
足を運んでくれている人に
きちんと目を向けよう。
興味がないのに、
無理矢理聞かされた方は、
たまったもんじゃないよ。
来るかどうかわからない方にだって、
何か都合があるはず。
このセミナーに
一瞬は参加したいと思っても、
当日になったら、
このセミナーは
別に参加しなくてもいいやという程度の
魅力だったのかもしれないよね?
もしそう思わせたのであれば、
きっとそれは主催者側と私たちの責任だよね?
だから来るかどうかわからない人に
目を向けるのではなく、
今、来てくれた目の前の人を大事にしよう。
もし、参加者がゼロであれば、
私はそれを恥ずかしいこととも思いませんし、
私にお金を払って
オファーをだしてくださった
尾又さんに向かって、
私は話します。
それが私のプロとしての仕事だと思っています」
たしかそんなニュアンスの内容。
ワークショップも合わせたら、
大小含め講演会数
200回~300回こなしていた
その方の、
自身も主催者を
何度も経験されているからこその、
厳しくも愛があふれる教えでした。
読んだ瞬間、
参加者のことを考えているようで、
結局は自分のことしか考えていなかった
自分の未熟さを
思いっきり指摘されたような感覚に、
恥ずかしくて顔が赤くなるのが、
自分でもわかるほど。
それ以来、
私は、毎回この教えを心に刻み、
常にその時のゲスト講師の方と
タッグを組んで、
この本質を常にブレないように戒めている。
・このセミナーは、誰のために開催するのか?
・このセミナーは、誰を幸せ・笑顔にするのか?
・このセミナーを開催することで、
どんな価値提供をできるのか?
それは自分目線の強いものになっていないか?
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<編集後記> 先日、武道の師とひさしぶりに 話をしながら、いろいろなことを。 人生の師に出逢うかどうかは、 人生の質を確実に変える。 自分は、運がすごくよかった。 出逢いに感謝。