このブログは美容師に向けた、カットについてのブログです。
カットが上手くなりたい
でもなかなか上達しない
そういう人に読んでもらえると、きっと何かの役に立つんじゃないかなぁって思って書いてます。
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ベーシックカットコース 札幌クラス まだ少し空きがあります。
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僕が一番最初に書いた記事です
初めての方はここから読んで下さい^^
前回はg.D.C講師の大倉君の話を書かせてもらいました。
今回はもう1人の講師、畠山君の話を書きたいと思います。
大倉君はじめ、現在g.D.Cの講師側にいる人達は、一様にg.D.Cの卒業生なのですが、畠山君だけはちょっと異例です。
彼と初めて会ったのは、3年前くらい前
震災直後の灯りの消えた、真っ暗な新宿駅付近の飲み屋でした。
炭酸システムのT2の石川東さんが、東京での講習で前乗りで出てきて、飲み会があり、そこで初めて会いました。
正直あまり認識はなく、殆ど会話もなかったのですが、宴も酣になり、僕も気持ちよくなってきて、理美容師同士の話も色々核心に入った話になってきた頃。
お酒も手伝い、こんな話をしてた気がする
「こうすればパーマが綺麗にかかったとか、ネット上ではみんなよく話してるけど、そう言う話してる人達の作ってるスタイルが、可愛い事って殆ど無い。どうやって綺麗にパーマかけるかじゃなくて、どうやってカワイイ(パーマのスタイル)を作るかだと思うんだよね~」
ここに、彼は食いついてきたw
間もなくしてお開きになった事もあり、大した会話をした記憶はないのですが、その後色んな場で彼と会う機会が増える事になります。
彼は、Re:alというセミナーで僕と一緒に講師をしている戸石氏のセミナーに参加したり、国立と三鷹で、サロンも近い戸石氏との交流もあったり、Re:alのセミナーでも関係者として、参加してる事も多く、僕と彼の接点も徐々に増えて行きました。
技術的にもしっかりしてたし、クレーバーで分析力もあり、サロンは少人数ながら、生産性100くらい上げるサロンのオーナー、大したもんだなぁと思っていました。
ただ、彼との距離はそれ以上でもそれ以下でもなかったのですが、やっぱりどこかでg.D.Cの事は気になっていた様で、少しずつweb上での絡みも増えて行きます。
本当にハッキリした記憶は無いのですが、Re:alの後の飲み会では熱くカットについて話をしたりする事もよくあり、いつの間にか距離は近くになっていた気がします。
が、だからといって、g.D.Cの講師に彼がなるとは、彼も僕も思ってはいませんでした。
ただこの頃、g.D.CはFacebookの普及と共に、その認知度も増していきました。
ご存知の方もいると思いますが、g.D.Cは少人数制のセミナーなので、募集を開始しても、すぐ埋まってしまう事が多く、参加したいと思っても、なかなか出来ないと言う事も増えてきていた頃でした。
もっと沢山の人に参加して貰いたいという気持ちが僕の中でも大きくなってきた頃で、大倉君もそう言う流れから、サポートで入ってもらってきた頃でした。
そんな中でこの頃畠山君は、Re:alや、戸石氏のSPAの講師として活動していく為の準備的な時期でもありました。
g.D.Cベーシックコースは、10回とかのコースです。
募集は3~4ヶ月前から始めたりします。
つまり13~14ヶ月前から予定を組んでいかないといけない。
そして、決めた以上そのスケジュールを必ず遂行しないといけない。
そして、g.D.Cに参加したいと言う要望はどんどん増え、僕だけは対応しきれない時が来る事が、予想出来る状況になってきました。
その準備も踏まえ、スタッフの講師としての体制を進めていたのですが、前回の中でも書いているのですが、
長期的な展望見た時に、スタッフよりも外部へと言う考えに転換した時期でした。
すぐに講師として動ける訳ではないので、1年程度準備期間を考えると、大倉君ともう一人講師候補が必要だと考えていました。
講師候補と言っても、そんなに簡単にいる訳ではなく、悩んだ末に僕は一つの決断をします。
g.D.C以外の人間へのオファーでした。
当然ながら、ベーシックコースを受けていないので、これを伝えるには時間がかかる。
大倉君とはある程度共有出来ている事も、畠山君とは一から構築していかないといけない。
そう言う部分も含め、彼がそれでもg.D.Cへの興味を持ち、やりたいと言ってくれるなら。
そんな気持ちで話を持って行きました。
きっと彼も色々考えたと思います。
結果的には彼はg.D.Cの講師としての参加の引き受けてくれます。
しかし、これは彼にとっても、苦悩の日々の始まりだったと思いますw
大倉君同様に、まずはサポートとして、g.D.Cのセミナーに、同行してもらい、課題を受講者同様というより、受講者以上にこなしてもらいました。
彼は僕から見ても感覚も、その時点で持っている技術も、ずば抜けていると思えました。
でも、どれだけ良い感性を持っていても、それだけで切れてしまう程、g.D.Cのベーシックは甘くは無いのです。
彼にとって忘れられないであろうベーシックスタイルがあります。
彼はg.D.Cベーシックを受講はしていません。
でも受講した誰よりもこのスタイルを切っているかもしれません。
とあるセミナーで、g.D.C講師によるウィッグの展示及び、実演のセミナーでした。
大阪と東京で行ったこのセミナーで、合計100人程度の受講者が来てくれたのですが、東京の開催に先駆けて、大阪で開催した際に、僕を含め5名のg.D.C関係者がベーシックスタイルをウィッグで切って、展示していく予定でした。
これにあたり、それぞれが何台も何台もウィッグ切って、一番良かったものを展示して貰いました。
畠山君の担当がレイヤードボブでした。
彼はそれにあたり、2ヶ月くらいの間で数十台切ったのではないでしょうか。
切ったウィッグをウェブ上でチェックして、細かい修正を重ねて行きました。
大阪へ送って貰ったウィッグを当日にブローしてみると、ちょっとした問題が。。。。。
彼の切ったウィッグに、どうしても気にある部分があり、何とかその場での修正を試みたものの、時間も足りなく、もの凄い葛藤の中で、一つの決断をする事になります。
彼が凄い数のウィッグを切っていた事は知っていました。
だからそれをむげにする様な事はしたくは無かった。
でも、その気になった部分は、今後彼が講師として動く以上、避けては通る訳にはいかない部分でした。
ここは彼の努力を汲んで、そこは目をつぶって展示するか。
あくまでクオリティ重視で展示しないか。
数十分後には受講者が入ってくる。
決断しないといけない。
悩んだ末に、僕は後者の選択をしました。
一番辛かったのは、翌日のg.D.Cで顔を合わせる彼に、それを告げる事でした。
でも二月後、彼は東京でそのスタイルを、受講者の前でデモしなければいけない事になっていました。
うやむやにする訳にもいかないし、受け止めるチカラもきっとあると信じてそのまま、彼にそれを告げました。。
「今回気になる部分があって、治そうと思ったけど、ちょっと難しい状態だった。だから、畠山君のだけ展示出来なかったんだ」
その時の彼の反応は皆さんの想像にお任せします^^;
でも落ち込んでても仕方ないと言うのは、彼自身が一番解っていた様です。
そこからサポートで入っている講習でも、受講者以上に真剣な目で僕のデモを見ては、講習が終わると、持ってきたウィッグを出して、セミナー後に軽く講師の勉強会が行われるのはよくある事でした。
受講者以上にウィッグを切っていたようです。
結果この2ヶ月後、レイヤードボブの実演までに彼が切ったウィッグの総数は
70台くらいだったとか(笑)
そして迎えたアキバで開催した「カットノススメ」で、彼はレイヤードボブを全頭、皆の前で切って見せます。
切り終えたウィッグを見た受講者からは
「おおおっ!」
と歓声が上がりました。
彼の切ったレイヤードボブです。(最近のものです)
おおおおお!
ってなるのも頷けます^^
中々上手くいかないで、悩んでいる人はよくこんな言葉を言います。
「こんなの絶対出来ないよ~」
でも僕らはいつも言うのですが
「出来るよ。切れる様になりたいと思って、切れる様になるまで諦めずに続ければ、必ず切れる様になるよ」
これは単なる根性論ではなく、カットは数学的要素持った、体操と思ってもらうと、解りやすいかもしれません。
理論は教えてもらえば理解出来るものです。
でも理論を頭で理解しても、身体が思う様に動くまでに、鍛錬が必要になります。
それは100回やっても出来ない人もいるかもしれません。
でも、もしかしたら101回目に出来たかもしれない。
「諦めた時点で試合終了ですよ」(安西先生)
彼だから切れる様になったのではなく、諦めない彼だからこのクオリティーまでこれたのと思っています。
彼はg.D.C卒業生ではないけど、卒業生以上にg.D.Cの魂を持っている奴だと思っています。
そして、講師達も苦しみながらも、教えるという立場から色んな事を学んでいます。
だからこそ、彼らが教える事から伝わるものがあると思っています。
g.D.Cの2トップ、大倉、畠山両氏によって、もっともっとg.D.Cはエキサイティングになっていくと思っています。
。
こんな個性的な講師共々、美容業会発展に貢献出来る様、頑張っていこうと思います。
g.D.Cを今後もよろしくお願いしますm(_ _ )m