「宇宙戦艦ヤマト」を作った男
西崎義展の狂気
牧村康正+山田哲久:著
講談社

を図書館で借りて読んでみたら(全然期待せず読んだら)
大変面白かったです。
最近小説ばかり読んでましたが本作は
身に沁みるセリフや文章が満載のドキュメンタリーでした。
本書では西崎を特異な人物として描いていますが
どんな業界にも社会にも
このように一見成功者にみえて
犯罪者で、ワンマン、インチキ、おまけに猜疑心の塊で
強いリーダーをアピールする人というのは
どこにでもいるもんだなと思いました。
「本当に自分の(著作)権利を守りたかったら、身銭を削って自分の金で仕事しろ」
「俺が金を出してるんだから言いたいことを言う」
という西崎のセリフは、
ずっとサラリーマンで生きてきた私には痛いほど府に落ちました。
自分では絵の描く才能はない、音楽も好きだが才能までない、シナリオも作れない、絵コンテも作れない、映画監督も出来ない
そんな男が、ただ、戦艦を空に浮かべてみたい、その一心だけで、テレビや映画まで作ってしまった。そうかブロデューサーという仕事があるのか、と思いました。
ワタシはこれまで映画って監督ばかり見てましたがプロデューサーという存在をあらためて意識しまたした。
話しはずれますがサントリーは元々ウイスキーの会社でしたがピールに挑戦者して赤字脱却できたのは何と45年かかったといいますから、やはりこれは一社員の執念だけじゃできません。企業としてて勝つまで「やってみなはれ」という投資を続けないと出来ません。
自分の戦いを、貫くなら自分が金を出さないと駄目なんですなぁ。
西崎みたいな生き方がいいのかどうか置いといて
「宇宙戦艦ヤマト」の最初の映画が公開されるくだりは
読んでてわくわくしました。
この本、いっそドキュメンタリー映画にしたら
かなり面白いのではと思いました。
とにかくとても刺激的な本でした。
私は決して熱狂的な「宇宙戦艦ヤマト」ファンではありませんでしたが
充分楽しんで読めました。
「ヤマト世代」の方々にはお勧めの一冊です。
ということで
「宇宙戦艦ヤマト」
1977年
監督 舛田利雄
脚本 藤川桂介山本暎一
原案 西崎義展
製作 西崎義展
製作総指揮 西崎義展
音楽 宮川泰
編集 鶴渕允寿
配給 オフィスアカデミー

をyoutubeで鑑賞しました。
子供の時以来からの再鑑賞です。
~あらすじ(Wikiから省略)~
2199年、地球は謎の異星人国家・ガミラス帝国の侵略を受け人類滅亡まであと1年と迫っていた。
コスモクリーナーDの受領のため宇宙戦艦ヤマトは人類最後の希望を託されて往復29万6千光年の旅に発つ。
(ちなみに、今回Wiki読んでたら老人と思っていた沖田艦長が、今の私より年下であることを知り愕然)
~感想~
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冒頭の演出に吹っ飛びました。
当時の子供向けアニメでこんなかっこいいオープニングの作品は他には無いのでは?
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でも、これってTV放送のダイジェスト版なんですね。
いかにも切り貼り感がすごい。
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宇宙戦争映画というより、太平洋戦争の映画観てるような気になった。
それだけリアル、ということなんでしょうけど。
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多感な頃に見ていたせいかセリフを結構覚えていた。
音楽も、絵も、セリフ、ストーリーも懐かしい。
沖田艦長のセリフ「地球か、何もかもみな懐かしい」じゃないけど
「ヤマトか、何もかもみな懐かしい」という感じ。
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ただラストは記憶と違っていました。
森雪って事故で死んじゃって、沖田艦長が死んだら替わりに生き返るとか
そういう話しだった気がするが違いますね。
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今見るとガミラス軍の将軍達って
ワンマン社長の下で働く、名ばかり管理職みたいで
彼らのセリフに共感できるものがあったな。
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戦争は嫌だけど戦艦ってかっこいいなあ。
子供の頃はよく戦記物の本読んだり模型屋さんでプラモデル眺めてたな。。
~JustLikeAWomanの自己評価~
★★★☆☆ 星3(みっつ)です!!!!
その他
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