先日
古本屋の小山書店(横浜市神奈川区六角橋)で買った
「聞き上手・話し上手」講談社
を読んでいたら
高峰秀子に関するエピソードが出てきた。
抜粋します。
だいぶ前「二十四の瞳」という映画を見た。
あの中で終戦の夜、
女教師の高峰秀子さんが、
子供たちに、おいもの煮っころがしを箸でくばるところがある。
手のクローズアップ。
デコちゃんはもう五十過ぎの中年の教師の役である。
見ると、その手には静脈が浮き立って、まさに老人の手である。
いつか、高峰さんとテレビで対談した時、
「あの場面、デコちゃん、スタンドイン(代役)だったの」
と聞いたら
「いいえ、私の手ですよ。
こういう場合には二の腕をギューとしばるんです。
すると静脈が浮き出てくる。私たちはそういう「芸の小銭」をたくさん、引き出しに入れてますよ。
しかし、扇谷さん、いつか死人の顔の時には困ったわ。
でも、よく観察すると、死人の顔はアゴがガクンとおちているんでね。
ああ、これだなと思った」
いかにも高峰秀子らしいコメントだな、と思った。
しかし
私は同時に
「静脈が浮き出るシーン」なんて「二十四の瞳」にあったかしら、と思う。
早速DVDを見返した。
終戦の夜、といえばこのシーンか。

うーん静脈。。これか?この2本の影か?
なるほど このことか。

なるほど確かに浮き出ているのかもしれない。
私は気がつかなかった。
扇谷はよく気がついたな、と思ったが
考えてみれば
それは小さなノートパソコンで映画を見ている私と
映画館の大きなスクリーンで見ていた扇谷との
差ではないかと思った。
パソコンやスマホで映画が見れるようになって
ずいぶん便利なはずの現代だが
映画館で見るからこそ
得られていたものも同時に失っているのかもしれない。
●
というわけで
「二十四の瞳」
1954年
監督 木下惠介
脚本 木下惠介
原作 壺井栄
製作 桑田良太郎
出演者 高峰秀子、天本英世、笠智衆、田村高広、浦辺粂子
音楽 木下忠司
撮影 楠田浩之
配給 松竹
DVDで再鑑賞しました。

~あらすじ(Wikiより)~
1928年(昭和3年)、大石先生は新任の女教師として小豆島の岬の分教場に赴任する。
一年生12人の子供たちの受け持ちとなり、
田舎の古い慣習に苦労しながらも、良い先生になろうとする大石先生。
~感想~
また泣けました。
私は
高峰秀子が若くて輝いていた作品は
「名もなく貧しく美しく」
と、この「二十四の瞳」だと思います。
~JustLikeaWonanの自己評価~
★★★★★ 星5(いつ)つです!!!!
映画よ今夜もありがとう。
